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03月10日-06号

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  1. 岡山市議会 1993-03-10
    03月10日-06号


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    平成 5年 2月定例会    平成5年2月定例岡山市議会    議 事 日 程  第6号       3月10日(水)午前10時開議第1 個人質問 甲第12号議案~甲第85号議案    …………………………………会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第12号議案~甲第85号議案(質疑)    ──────〇──────出席議員(51人)        2番  華 房 美 衛君        3番  楠 木 忠 司君        4番  寺 田 和 子君        5番  近 藤   昭君        6番  藤 岡 康 博君        7番  串 田   務君        10番  奥 野 三四志君        11番  佐々木 清 巳君        12番  石 原 奐 治君        13番  土 肥 啓 利君        14番  宮 武   博君        15番  寺 田 明 生君        16番  則 武 伸一郎君        17番  高 津 利 明君        18番  井 村 嘉 久君        19番  羽 場 頼三郎君        20番  吉 田 政 司君        21番  伏 見 昇 男君        22番  鈴 木 邦 彦君        23番  板 野 和 昭君        24番  梶 原 昌 一君        25番  垣 下 文 正君        26番  有 井 靖 和君        27番  堀 川   進君        28番  亀 井   章君        29番  片 岡 五百樹君        30番  辻 野 喬 雄君        31番  田 畑 賢 司君        32番  崎 本 敏 子君        33番  藤 沢 和 弥君        34番  景 山 貢 明君        35番  小 川 晴 雄君        36番  大 橋 英 雄君        37番  宮 川 日 吉君        38番  川 田 敏 幸君        39番  山 田 録二郎君        40番  河 合 和 成君        41番  磯 村   博君        42番  脇 本 一 郎君        43番  山 田   勇君        44番  福 原 弘 子君        45番  小 林   勉君        46番  新 谷 盈 智君        47番  苦 水 重 徳君        48番  内 田 宏 哉君        49番  高 木 悦 夫君        50番  貝 原 信三郎君        51番  太 田   稔君        52番  小 橋 留 男君        53番  藤 原   貢君        54番  花 岡   薫君    …………………………………欠席議員(3人)        1番  定 政 猛 男君        8番  浅 野 卓 志君        9番  片 山   仁君    ─────────────説明のため出席した者   市     長  安 宅 敬 祐君   助     役  森 末   京君   助     役  高 島   進君   収  入  役  有 本   正君   市 長 公 室 長  山 本 俊 介君   参     与  菱 川 公 資君   参     与  天 久 嘉 弘君   総 務 局 長  槌 田 邦 夫君   参     与  原   欣 士君   財 政 局 長  加 藤 憲 幸君   民 生 局 長  藤 原 忠 男君   衛 生 局 長  芝 野 浩 和君   参     与  井 上   仁君   経 済 局 長  山 本   宏君   建 設 局 長  春 田   巌君   下 水 道 局 長  大 嶋 吉 雄君   西 大 寺支所長  安 井 英 二君   水道事業管理者  黒 田 智 昭君   消 防 局 長  加賀谷 益 治君  選挙管理委員会   委     員  長 安 早智子君  監 査 委 員   委     員  三 宅   襄君  農 業 委 員 会   会     長  小 若 敬 二君  教 育 委 員 会   委     員  藤 原 静 雄君   委     員  平 松   掟君   教  育  長  奥 山   桂君    ─────────────出席した議会事務局職員   局     長  中 川 和 彦君   次     長  中 村 清 司君   次     長  小 坂 夏 彦君   議 事 課 長  長 尾 栄二郎君   議 事 課 主 幹  岡 田 登志男君   議 事 課 主 幹  斎 藤 泰 清君   記 録 係 長  最 相 初 音君   主     任  佐 藤   武君    午前10時開議 ○議長(花岡薫君) 皆さん御苦労でございます。 これより2月定例市議会第6日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は42名であります。    ───────────── ○議長(花岡薫君) 会議録署名議員に梶原君,羽場君のお二人を指名いたします。    ───────────── ○議長(花岡薫君) 本日の議事日程は,個人質問並びに甲第12号議案から甲第85号議案までの74件の議案についてであります。    ──────〇────── △日程第1 個人質問(甲第12号議案~甲第85号議案)    ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第12号議案平成5年度岡山市一般会計予算について以下74件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして近藤君。   〔5番近藤昭君登壇,拍手〕 ◆5番(近藤昭君) おはようございます。 本日,朝一番トップバッターでございますから,元気よく発言をし,当局の姿勢についてお伺いをしたいと思います。 当局にあらかじめ提出をさしていただいております順序を少し変えまして,一番最初に本陣山ゴルフ場に関することについて入らしていただきたいと思います。 持ち時間が30分でございますから,早口になる,さらに後ほどの質問についても幾らか割愛をしなきゃいかんかもわかりませんが,お許しをお願いをしたいと思います。 まず,市長の政治姿勢について,本陣山ゴルフ場に関することでございます。 企業,さらに議員,行政の関与が大きく今クローズアップをされておるわけでありますが,一体企業というのは,資本というのは一体どういう本質を持っているのかということについて少し述べてみたいと思います。 「言うまでもなく,利益なくしては企業の存立はあり得ない以上,企業は利益追求を第一義とする。そして,利益追求のためには,さまざまな悪徳行為も含めてあらゆることを辞さないのが企業の最も基本的な行動原理である」,こういうふうに名古屋大学の飯田教授が述べられておりますが,先般脱税で逮捕されました金丸信前自民党副総裁,竹下登前首相,小沢一郎さんなど一連の佐川急便疑惑が一方で飛脚が荷物ならぬ金を運んでいたということでもあります。国の佐川急便,地元岡山での本陣山事件で今まさに多くの県民,市民は右翼,暴力団,中央,地方を問わない各級政治家,官僚,行政に大きな不信と不安を抱いていることは至極当然のことであります。それらの事件の数々の疑惑の根源には,飽くことのない利益・利潤の追求のためには,どんな悪らつな,どんなペテンでも平気でやる企業,資本の本質が貫徹されていることがますます明らかになってきたと思います。 地元岡山での本陣山ゴルフ場疑惑事件で,図らずも露呈した事実の幾つかがそれを証明をしています。光地所という一企業の利益追求のために,門木和郎自民党県会議員に1,000万円以上もの金品を贈り,同時に他の国会議員,県会議員,町会議員への政治献金も取りざたをされています。そして,開発許可以前の協力感謝金という名目で,地元に対しての莫大な札束攻勢,さらにゴルフができない農協幹部が2,000万円にも上る後楽ゴルフ場の会員権を持っているという不自然さなど,いずれ県議会での調査特別委員会によって,すべての本陣山ゴルフ場疑惑事件の経過と本質が明々白々となるでしょう。市民の多くの皆さんとともに,私もまた真相究明を強く望み,期待を寄せるものです。しかし,柳光雄社長以下,社員の現地法人光地所の行ってきたゴルフ場開発行為は,資本企業の本質が唯一絶対のカテゴリーとして,飽くなき利益追求を本質とするならば,ただ佐川急便,本陣山ともその企業の本質が露骨にあからさまに国民,県民に知られてしまったことへの,企業資本や行政,官僚,政治家たちの困ったものだ,なぜもっとうまくやらなかったのかという困惑とおしかりにすぎないとも言えます。逆説的に言えば,佐川,本陣山の企業経営者は,企業資本の本質である,どんな悪どいことをやっても利益追求をやることに最も忠実であり,最も能力のある優秀な企業資本家でもある。あるがままの経済法則の率直な実践家として財界から表彰されてもおかしくない,こういうふうに考えるわけであります。 さて,市長にお尋ねをいたします。先般からの議会の中で,市長は本陣山ゴルフ場の岡山市の関与について「厳正公正にやられており,関与はない」との御答弁でございますが,その答弁に今もってお変わりはありませんでしょうか。 2点目,本陣山ゴルフ場事前協議申し入れに対する意見書,昭和63年1月7日岡開第911号が松本市長から長野県知事に提出をされています。しかし,その背景には多くのことがあります。後ほど御説明をしたいと思いますが。 そうした話が県議会の調査特別委員会で事実が明らかになることを期待しておりますが,もしそういう事実が判明した場合,市長として行政的,政治的判断を下され,意見書の見直しをされる御用意があるかどうか,お尋ねをしたいと思います。 3点目には,今後について,今回の佐川本陣山事件で明らかになったことは,広く国民,県民が政治に対する不信と不安,行政への不安を深めたことであります。あらゆる許認可をめぐる行政のあり方を問い直し,書面,書類審査のより厳正さは当然のこととして,さらに業者や政治家などの圧力を排除するシステムの確立を,ぜひとも今回,反面教師としてとらえながら行っていただきたいと思います。その御決意と具体的な推進方法があればお示しをいただきたいと思います。 さて,ここで少し図の説明に入らしていただきますが,私どもは昨年の12月14日,元光地所の役員清水豊美さん,そして奥さんから詳しく,もう10数回にわたって意見を聞いてまいりました。さらに,私どもの日本社会党本陣山ゴルフ場疑惑解明調査委員会を設置をいたしまして,フクヨシコーポレーションの田中茂栄社長も含めて御意見を伺い,そして議員諸公,市民も御案内のように,一昨日の3月8日,県議会本陣山ゴルフ場開発問題調査特別委員会元浜貫一委員長以下13人によります参考人招致が行われました。そして,3月15日に再度県の調査特別委員会が開かれる,こういう経過であります。 私は総量規制にかかわる問題をここで尋ねてみたいと思います。後ほど我が党の藤岡議員が保全条例以下の問題について具体的にお尋ねをする予定になっておりますから,総量規制の問題についてお尋ねをしてみたいと思います。 総量規制が1985年5月に市町村面積の2%に限ってということで,県土保全条例が策定をされました。その2%の総量規制が1988年10月1日,ちょうど5年前でありますが,10月1日の県議会で2%から3%に緩和をされました。もちろん,長野知事以下が御提案をしたわけでありまして,その条件は過疎対策と空港関連特例,この2点で御説明があり,3%に10月1日に緩和をされました。しかし,問題はここからでありますが,それ以前,1988年8月の末,ちょうど10月からいいますと1カ月少し前に既に3%に緩和をされるということが業者,関係者に対して通告をされておる,相談があった,こういうことであります。 少し具体的に御説明をさしていただきたいと思います。 門木邸に実は河田利太足守農協組合長清水豊美光地所の元役員,専務取締役でありました,当時は。いろんなことで門木県会議員と光地所の清水豊美さんとは親交があったわけであります。そういう関係の中で,前日に河田足守農協組合長から下石井1の1の1にある光地所,そこに清水さんあてに電話が入りました。「朝6時半までに家に来てくれ」,こういうお話がありました。それで,清水さんは河田足守農協組合長に「いつもは7時過ぎなのに,なぜそんなにあしたは早いのか,早朝なのか」ということを尋ねました。そうしますと,河田農協組合長は「知事さんから門木邸に電話があるという話を聞いたので,ぜひあした6時半までに門木さんのお宅へ来てくれ」,こういうことでありました。ちなみに,門木和郎県会議員の御自宅は岡山市東山内579番地であります。電話は299の0201,ある人は0201をもじって「礼にはマルが一番」,こういうごろで覚えておいでのようでございますが,そういう電話番号でございます。 そして,この大体の略図,見取図が本当はもう少し縦長になっておりますが,紙面の関係上,少し横長になりまして失礼をおわびをいたしますが,1月の初旬に私どもは清水さんから直接聞き取りをするとともに,この図について作製をしていただきました。この図をかいたのは,もちろん私でございますが,清水さんが「ここにこうあって,あああって」と,こういう本当に細かいお話をされました。ちなみに申し上げますが,私は一度も門木さんの応接間に入ったことがございませんから,念のために御説明を申し上げておきます。 これは何せ5年前の話でございます。その時分の88年8月の末のお話でございますから,今どうなっているか知りませんが,外から見たところ,ほぼこれに間違いない,こういうことであります。 で,植え込みがありまして,池にはコイが,高そうなコイでございますが,泳いでおったと,こういう御証言でありました。 そして,清水さんは久米南町弓削の御自宅を5時半に出かけられ,6時20分前後に門木邸にお着きになる。その門木邸には既に河田組合長がもうお着きになっておった。そして,「おはよう」という声をかけて,インターホンで来訪を告げる。そうすると,門木県会議員みずからがお出になって,門をあけていただく。そして,お二人がこの玄関を通って応接間に入っていったわけでありますが,玄関について私は中をうかがうことができません。しかし,清水さんのお話によると,三角形のたたきがあって,あとは土間であったと,こういう少し変わった形なんですね。私はわかりません。普通は大体こういうたたきでありますが,三角形であったと,こういうふうに切ってあったと,こういう御証言であります。お知りの方は御了解の挙手をお願いをしたいと思うんですが,こういう変則であります。 すぐ応接間があります。こちらは別室でございます。ここからこっちは本宅につながっております。応接間だけ突出をしておると,こういう図でございます。 そして,これもまた高そうなじゅうたんが8畳か10畳ぐらいで敷いてあり,部屋の隅にはピアノが,グランドピアノではなくてオルガンのようなピアノが置いてあった。あとこちらがガラス戸の一枚戸で引き戸,違い戸であるということであります。そして,壁にはマントルピースと絵がかかってあった。門木さんは平井画伯の絵をお好みなようでございますが,そういう絵が,これも高そうな絵でございました。 そして,ここに応接セットがありまして,補助いすがこういうふうに両側に出ておる。この──おっしゃるとおり,これは本皮張りでございまして,非常に高そうな応接セットであります。で,テーブルが真ん中に挟んであり,ここからが中にいた人でなければわからないことでありますが,ここに電話が1台ある。当時5年前でございますから,ダイヤルであります。ここに,床に直接電話が置いてあった。この部屋には2台電話があるようでありました。こういう事実については,なかなかわからないもんでございます。 で,2回にわたって電話を使用したわけでありますが,この電話を使用された。当初,門木県会議員はこちらの皮のいすに座っておいでになる。こちらの長いいすに清水豊美さんと河田農協組合長がお座りになる。6時40分過ぎ,1回目の電話が鳴りました。そのときに門木県会議員は「ああ知事,おはようございます」と,こういうふうにおっしゃったということであります。「ああ知事,おはようございます」,どこの知事かわかりませんけれども,「ああ知事,おはようございます」と言われたそうであります。外からかかってきた。それを門木県会議員がおとりになってお話をする。いろいろこの,テレホンと清水さんとの距離は約1.8メートルであったということでありますから,聞き耳を立てると,やや聞こえると,門木さんの言っていることはすべて聞こえるという状況でありました。 そして,門木さんが「関係者が今ここに来ていますから,ちょっと相談をさしてください。何号室ですか」ということを聞いたということであります。そして,電話をお切りになって,清水さんに対して「今,知事からの電話だが,4%は無理なので3%でどうかという話だった」と,4%は無理だが3%でどうかと,こういうお話でありました。したがって,清水さんは「3%でしたらどうぞこうぞいけます」と,どうぞこうぞいけますという岡山弁でお答えになったということですね。3%だったらどうぞこうぞいけます。本陣山のゴルフ場の開発についてであります。 そういう会話がありまして,その後7時過ぎに門木県会議員が「それでは電話をしとく」,こういうことでこの電話を今度は門木邸からいずこへかお電話をされた。こういうケースでありました。 これはあくまでも,私はこの見取図については,清水さん本人から聞いた,そしてまとめた絵でありますし,中は全く知らないということを当初触れておりましたが,電話の主はテレビ電話ではございませんから,これは門木さんが何回かにわたって「知事」というお言葉を発したということしかわかりません。したがって,それが兵庫県の県知事さんなのか,はたまたどこかの県の知事なのか,それもわかりません。しかし,前後の関係からして,総量規制2%を3%に緩和をするということが直接具体的に指示ができる人だと思うんですね。これは部長では無理だ,県の部長では無理だということはもう明白,常識であります。この総量規制2%から3%に緩和をされることが最終的に元県議会議長の門木さんに明確に言い切れる人というのは,そんなにいないんではないでしょうかということであります。これはあくまでも清水証言による彼のお話であります。 さて,そういう経過が一連の中であったわけでありますし,県議会の調査特別委員会でもほぼこれに同じことを高原久幸,私どもの調査特別委員長がお述べになっておられます。きょう渡辺慎一県会議員もこの本陣山で同じ問題で,2番手でございますが,お触れになる。こういうことであります。どうぞ本陣山の問題について,多くの県民,市民の注視のもとでありますから,岡山市の態度について一層明確にさしていただきたいと思います。 さて,市長の政治姿勢について,PKOは戦争への道。あと9分しかございません。簡潔に述べてまいります。 現在,カンボジアに展開している1万5,000人のPKO部隊の本来の目的は,本年5月に行われる総選挙とそれに続く大統領選挙への協力行為であり,国会議決を見ても,9月中に撤退となっています。460万人の選挙登録者が上がっていますが,国道6号線をめぐって選挙推進派ヘン・サムリン国軍派と反対派のポル・ポト(クメール・ルージュ)派の本格的内戦の様相も見せており,5月総選挙が果たして行えるのかどうか,極めて怪しい情勢になっていると言われています。 ところで,なぜそうまでしてカンボジアの派兵に固執するのだろうかというような素朴な疑問を抱くのは,私一人のみではないと思います。それは唯一PKO本来の精神など毛頭もなく,国際貢献という美辞麗句を並べて,これまでタブーとされてきた自衛隊,日本国軍の海外派兵をいかに実現させ,そして財界がいかにもうけるのかという点にすべての関心があると言えます。なるほど,昨年中に日本の大手商社10社中7社,日商岩井,丸紅,三井などがプノンペンに事務所を開設し,総選挙後のカンボジア政府のもとで行われるインフラ関連の大規模な復興事業,総額300億ドル,日本円に直して3兆6,000億円と言われる利権を獲得することを企業資本の至上課題としていると言われています。 1992年7月に通産省所管海外コンサルティング企業協会がまとめた436ページ立てカンボジア開発計画によると,ダム,発電所,かんがい,道路,公安,鉄道,橋,食糧援助など160件ものインフラ関連事業とされています。企業,財界のねらいは,カンボジアでの今後の政治,経済,文化,社会全般にわたる巨大な利益,権益であることは疑う余地もありません。企業資本家の利害を代表するコミテチキ(政治委員会)の政府は,企業資本の本質,利益・利潤追求を物理的,軍事的に保障するためにこそ,政治課題としてのカンボジア派兵をしゃにむに押し通したのがPKOの経過の事実ではなかったのでしょうか。 シンガポールのリー・クアン・ユー前首相は「多くのアジア人が武装したPKO,平和維持活動に日本が参加しないように望んでいる。武装したPKOに日本を参加させることは,アルコール中毒患者ウイスキー入りのチョコレートを与えるようなものだ。また,日本人は何をするにしても行くところまで行ってしまう。第2次世界大戦をドイツ人は反省をしたが,日本人は依然として済まないと思っていない」と述べられたとおり,アジアの人たちを中心に多くの人たちがカンボジア派兵の本質を見抜き,すなわち日本企業,財界の飽くなき利潤追求と一体となった経済的侵略を軍事的に保障する帝国陸海軍の侵略とイメージをダブらしているとも言えます。 そこで市長にお尋ねをいたします。 1,国からの派遣要請があれば,その時点で考えるという御答弁がありましたが,企業資本のもうけのために派兵されたカンボジアPKO部隊は国民,県民の総意ではなく,しかも手続上多くの疑義があるので,今日時点で国の派遣要請には応じかねると明確に言われるべきだと思いますが,いかがでございましょう。 2点目,多くのアジアの人たちの危惧と不安を取り除くために,かっての第2次世界大戦の反省と責任の所在を明らかにするべきだと思いますが,いかがでしょう。 ボランティア活動に入ります。 高齢化社会を間近に控えた今日,高齢者介護,そのほとんどが高齢者障害を持つに至り,その実態はますます深刻になりつつあります。現在,高齢化社会に対応する行政の責任と福祉に対する深くより広い理解が求められていますが,十分に障害者,高齢者のニーズに物理的にも理念としても対応できていないのが岡山市の現状だと思います。したがって,今後ともますます民間ボランティアの協力が必要不可欠であり,生涯学習の実践としてもボランティア活動の意義は強まりこそはすれ,弱まることはないと思います。 今,岡山市の民間ボランティアは96団体,2,629人のボランティアがいますが,ノーマライゼーションの理念と,地域福祉基金に基づいて一層の現状改革をすることが望まれています。各公民館などで高齢者,障害者のための各種講座が開かれ,大きな成果を上げています。しかし,公民館は無料駐車場が完備をされ,要約筆記,手話講座に通う指導者,生徒ともに安心してボランティア活動に専念をされていますが,本庁舎前のひまわり福祉会館には駐車場が全くありません。そのため昼間講習会に参加するために市営鹿田駐車場に最初の1時間無料,あと30分ごとに100円を支払ってとめているのが現状です。 手話講座で言えば,毎週火曜,木曜の2日,1カ月延べ8日間を有料駐車場にとめ,代金を支払っていますので,毎月かなりの自己負担となっています。 そこで御質問をいたします。 1,ボランティア活動への行政としての評価をお尋ねいたします。 2点目,このような自己負担まで強いることは,ボランティア活動への意欲を失わせる大きな要因の一つとも思われますので,ひまわり福祉会館の前にある水道局所有地の利用はボランティア指導者に限ってのみ当面考えられないのでしょうか。それとも,市営駐車場を特定し,時間,曜日に限定をして無料券などを配付できないのでしょうか。 3,ボランティア保険についてお伺いをいたします。 ボランティア保険は,基本型300円,年間でございますが,岡山県が今まで100円を積み立てをしております。実質的に400円の保険になっています。さらに,県内では岡山市の半額の150円を津山市が援助しています。現状,岡山市の対応は全くありません。ボランティア保険援助について,行政として前向きに考えられないのか,お尋ねをいたします。 障害者の教育を受けることについて健常者が常に考えることはについて,関係当局にお尋ねをいたします。 前段を省きたいと思います。 分業の発生と産業革命による資本制生産様式が発達していく中で,障害者はますます生まれてはならないもの,存在してはならないものとして扱われてまいりました。とりわけ軍国主義,ファシズムの時代では「産めよふやせ」スローガンのもとで,健常者の優性思想が強調される一方で,障害者は障害を持つがゆえに,資本制生産様式のもとでは,何らの生産手段を持たず,労働力商品とみなされず,穀つぶし,役立たずとののしられてきました。さらに,障害者の根強い遺伝説による根拠のない偏見によって,家族からさえも就職,結婚,進学に支障を来たすとの理由でひた隠しに隠され,牢座敷に死ぬまで閉じ込められてきました。 そうした理由によって,これまで多くの障害者が赤子のときにひそかに抹殺をされてくる時代と歴史がこれまで繰り返されてきました。 私たちはこのような障害者抹殺の歴史が,障害者が健常者を差別し,排除してきたのではなくて,常に一方的に健常者が障害者に対し繰り返して差別,選別,排除を行ってきたのが歴史的な事実である,そういうふうに考えなきゃなりません。 したがって,関係当局の答弁につきまして,1点目,マイノリティーの異議申し立ては,常に多数者による少数者の圧迫と差別が現実にあるがゆえに起こる行為であり,障害者を取り巻く現状と情勢の中に障害者差別があることを認められるかどうか,お伺いをいたします。 2点目,その差別については,障害者に対する健常者からの歴史的な事実に基づく一方的な差別だとお考えになるかどうか,そして障害者の自己決定権についてお認めになるかどうかということであります。 以上,若干しり切れトンボになりましたが,この間の経過について十分御考慮をいただき,御返答いただきたいと思います。大変御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 近藤議員の個人質問に対しまして御答弁申し上げます。 まず,本陣山ゴルフ場に関することでございますが,岡山市の関与につきましてですが,農振農用地除外については,政治家の圧力や働きかけがなかったことは,さきの12月議会でお答えしましたとおりでございまして,変わっておりません。 それから,この本陣山ゴルフ場県土保全条例における事前協議申し出に対する意見書の見直しができるのかというお尋ねでございますが,本陣山ゴルフ場県土保全条例第4条の事前協議の提出に際しての副申である事前協議の意見書を作成するに当たりましては,事前に関係部局と調整会議を開き,意見を調整し,県に進達したものでございます。その内容は,排水対策や防災措置等についての意見であって,現在もその考えは変わっておりません。 なお,今後岡山市分の開発許可関係書類が提出されることとなった場合には,その時点において厳正かつ公正に審査し,県へ意見を提出してまいりたいと考えております。 それから,許認可をめぐる行政のあり方についてのお尋ねでございますが,議員御指摘のように,佐川事件,本陣山事件等によって国民,県民の政治に対する不信が高まっておりますが,市行政に携わる者としましては,許認可に限らず,あらゆる事務の執行に当たって,常に法令を遵守し,市民に信頼され,納得いただけるよう,公平かつ公正な市政運営に努める覚悟でございます。 次に,PKOに関連しまして,国の派遣要請に応じかねると言うべきだと思うがというお尋ねでございますが,PKOに関して市職員の派遣要請があった場合の市としての対応ということですが,これまでもこれは本会議での御質問に答弁しておりますように,法に定められている国際平和協力事業が選挙監視活動を含めて10数項目という広範囲のものであることからも,もし国などから派遣要請などの働きかけがあれば,その時点で種々の観点から検討した上で判断しなければならないものと考えております。 それから,PKO問題に関連して,第2次世界大戦の反省ということでございますが,過去において不幸な歴史的事実があったことは,まことに遺憾なことであり,謙虚に反省するとともに,二度とこのようなことを繰り返してはならないと考えております。 我が国は戦後,平和国家として今日のような繁栄と発展を遂げてまいりましたが,過去の歴史を踏まえる中で,平和文化国家として今後,国際平和と国際協調の実現に向けて努力していかなければならないと考えております。 なお,その他の御質問につきましては,担当局長から順次御答弁さしていただきます。 ◎民生局長(藤原忠男君) ボランティア活動の育成に関連いたしまして,行政としての評価並びに社会福祉協議会施設のひまわり会館駐車場のことについてのお尋ねでございますが,社会の高齢化が進む中で,地域福祉の重要性が増し,これを担うボランティアの役割がますます増大していることは御指摘のとおりでございまして,私どもといたしましても,これら民間ボランティアの活動に大きな期待を持っているところでございます。 ボランティアの研修拠点となっているひまわり会館の駐車場問題に関しまして,私どもも可能な限りの協力ということで,市や社協の主催,共催事業につきましては,市営駐車場の利用を含めまして,一定の配慮をしながら対応しているところでございますが,社会福祉協議会とも十分協議してまいりたいと考えております。 なお,会館前の水道局所有地については,(仮称)第4分庁舎計画に関連いたしまして,近々その準備作業に入る予定でございまして,その利用は困難と考えております。 次に,ボランティア保険助成についてのお尋ねでございますが,お尋ねのボランティア保険につきましては,これは全国社会福祉協議会が窓口となって行っているものでございまして,活動中におけるボランティア自身のけがや,ボランティアが第三者の身体または財物に損害を与えた場合に保険金が支払われるよう傷害保険と賠償責任保険をセットして,年度単位で加入しているものでございます。 本市といたしましても,特に市の事業と密接な連携をとって活動している事業,例えば岡山市愛育委員会協議会活動,岡山市栄養改善協議会活動,岡山市青少年補導協議会活動等のボランティア組織や緊急通報システムの協力員等,約8,000人の保険料について助成等を行っているところでございます。 さらに,来年度からは地域福祉基金の果実を活用して,市,社会福祉協議会を通じ,市のこれらの事業以外のボランティア活動についても,その活動の一層の促進を図るために,保険料の助成をしていくことにいたしております。御理解を賜りたいと存じます。 ◎教育長(奥山桂君) 教育に関しますお尋ねにお答えを申し上げます。 まず最初は,現実に障害者差別があると認めるか,またその差別は障害者に対する健常者の差別だと考えるかというお尋ねでございますが,本市では昭和58年から障害者対策に関する岡山市行動計画を策定し,全般的には一定の進展をしているというふうに考えます。しかし,中央心身障害者対策協議会の,これは今年の1月に出ました提言でございますが,「国連障害者の10年以降の障害者対策のあり方について」という提言でございますが──によりますと,建物,交通手段,住居等の障壁,障害者を視点に入れた制度づくり等の障壁,コミュニケーション,情報伝達,文化活動への参加等の障壁,意識の障壁があるというふうにされております。このことは認めなければならないというふうに考えております。 次は,障害者の自己決定権についてどのように考えているかというお尋ねでございますが,障害者は特別な存在ではなく,基本的人権を有する一人の人間として最大限尊重されなければならないというふうに考えております。自己決定権につきましても,可能な限り尊重されなければならないというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(花岡薫君) 次は,順序に従いまして片岡君。   〔29番片岡五百樹君登壇,拍手〕 ◆29番(片岡五百樹君) おはようございます。 通告に従いまして発言をさしていただきます。傍聴席の皆さん御苦労さまでございます。 まず第1に,ふれあいサブセンターについてであります。この件につきましては,地域の代表者等の署名で市長に陳情書が提出をされております。市長,それを見とられるかどうか。 市当局が早期に設置場所を決めようとしている本市の北部,南部,西部のふれあいサブセンター計画は,福祉事務所,保健所支所及び市役所地域支所などが併設をされる今後の本市の周辺地域のまちづくりの中核的拠点となる都市機能を持つ施設でございます。 そこでまず,よく考えなければならないことは,今後とも本市は周辺地域に市民の住宅地の建設が進み,それに伴って民間の商工業やサービス業が立地をし,市街地として発展をしていくことが予想されるわけであります。それにもかかわらず,周辺の行政の公共的な都市施設の現状も計画も非常に立ちおくれておると言わなければなりません。このたびのこの計画を見ても,用地取得面積は7,000平方メートルで,小学校用地の約3分の1という狭い面積でございます。せめて10年先,20年先を見通しても,小学校並みの用地約2万平方メートルは確保すべきであります。坪20万円として金額で1カ所12万円(後刻「12億円」に訂正)でございます。今確保しなければ,ますます用地取得は困難となることは,先般の鈴木議員の発言でもございました。 次に,その設置場所は行政エリアの市民が遠いと感じない,ほぼ中心に位置をし,交通機関,道路事情及び地域環境と今後の地域発展の可能性のあるところ等の条件を勘案して選定すべきでございます。それにもかかわらず,現在の市当局のこの問題の取り組みは,非常に安易であります。それは例えば北部や西部は,市有地の有効利用をするということを名目にして,もともと市営住宅や病院の建てかえができなかったところに,なぜそれを決めようとされるのか,その理由がわからないのでございます。この土地はどちらも非常に狭く,今後の福祉区等の地域の行政エリアの市民サービスを充実する上でも,市民の利用施設の面積としては,余りにも狭く,今日の自動車社会に対応できないのでございます。その上,拡張が難しく,その他多くの問題点がございます。財政的には換地とか売却をして,すぐれたところを確保することこそ経済的な用地選定だと言わなければならないと思います。 南部につきましては,福田より浦安がよりエリアの中心の位置にございます。土地条件や民間用地を買収するということでございますが,買収費も安く,道路状況,交通機関,環境,今後の地域の発展の可能性など,すべてにすぐれていて,関係エリア地域住民の大勢が強く浦安本町を要望されておるところでございます。 市長に陳情書を先ほど提出をいたしておりますが,それについて市長は今までそれの検討をされておるのでしょうか。 さて,その立場からその1の質問として,市長は今議会の所信表明で今日まで市政の主役は市民であるとの基本的認識の考えのもと,市政の推進に当たりましては,市民の声に耳を傾け,市民とともに歩む市民主役のまちづくりを進めていくというふうな所信を述べられております。 そこでこの問題では,市民の声に耳を傾け,市民主役のまちづくりを進められる決意があるのかどうか,それをお聞かせください。 その2,市長の基本理念に従うのであれば,市当局案を推し進めるということは問題でございます。再検討すべきであるというふうに思いますが,いかがでしょうか。 その3,平成3年6月議会の民生消防委員会の委員長報告でございますが,これは私がやらしていただきましたが,また先般の民生消防委員会でも関係地域の市民代表や議員の意見や要望をよく聞き,協議をして住民の納得できるまちづくりを進めるべきだと,そういう議員各位の御意見を集約をして,当局もそれについて了解をいたしておるわけでございますが,どのように今日まで対処されておられるか,それをお聞かせください。 次に,第2のカキ事件と職員の懲戒処分についてであります。 私は昨年の12月議会の個人質問で,当時問題になっておりました金丸信前自民党副総裁の5億円の政治献金で,これが不当な額だということで20万円の罰金が科せられました。この問題との絡みで,これはどうもおかしな処分だというふうに思いまして,当局の不公正な処分のあり方について,また処分の今後の改善の意見も含めて質問いたしました。しかし,残念ながら誠意ある答弁はございませんでした。その直後,私のところに他の人から情報が入ってまいりました。この問題の再調査を私は2回いたしました。カキをとって懲戒免職処分を受けたM君の母親の実家付近でカキがとられておるということで,その実家にも行きました。また,すぐその裏山の山陽町斗有の現地の被害者と言われる近所の所有者にもお会いをして,カキ畑の御案内を受けて話をお聞きしました。 既に事件直後に勘違いをしていたことがわかり,事件を取り消しておった事実もわかりました。市当局にも9日付のその書面は提出をされておるわけであります。「M君だとわかっていれば,警察に連絡をしなかった。おじいさん,おばあさんのカキ畑と勘違いをされていたんでしょう。大変なことになって気の毒です」,そのようにその所有者の方は言っておられました。地域の町会議員にもこの問題について聞きましたら,大変同情的でございました。また,役場と瀬戸警察署にも行き,次席,担当刑事などにもお会いをいたしました。また,担当検事は起訴しないと本人に伝えるなど,窃盗事件としての処分はされていないのでございます。 また,M君のただ一人いる姉の証言について申し上げますれば,小さいときの高熱で知恵おくれでM君は育ちました。奥さんも,また一人娘も知恵おくれとのことでございます。近日に療育手帳の申請をしたいということで,私が現在その世話をさしていただいております。しかも,ことしになってM君は心労のため糖尿病で入院をしております。奥さんは身寄りもないなどの本当に頼る人がいない,そういう天涯孤独の人です。 このような家庭の状況は,当局もよくご存じのことと思います。しかし,今日もなぜ市当局だけが,子供のころよく母親の実家に行っていたころのカキ畑と勘違いをした,この事件で懲戒免職が正しいと言い張るのか。退職金も成規の年金支給もなく,まさに働く者にとって死刑に等しいことをなぜするのか。私は調査すればするほど,最近の懲戒処分事例と比較をしてみても,不公正,不平等で納得ができないのでございます。 そこで質問のその1は,以上述べたことについて市当局はどのように調査をされて懲戒審査をされたのでしょうか。 その2,最近の麻薬事件,勤務時間中の婦女暴行事件の懲戒処分と比べても不公正,不平等でございます。これらの事件の調査と審査状況,また処分決定を急いだ理由などについて明らかにしていただきたい。麻薬事件につきましては,これは何も処分をしていない。しかも,本人の申し出で退職をするという措置だけで済ましております。 その3,懲戒の根拠となっている窃盗事件は,不起訴になっておると聞いておりますが,当局はその事実についてどのように把握をされているのでしょうか。 その4,懲戒の法的根拠となっている地方公務員法第29条の規定は,職務上の義務等の違反であり,また単純労務従事者は,公平委員会にも審査要求ができないが,その救済規定を明示すべきであると思うのであります。 その5,同法第28条によれば,刑事事件に起訴されたとき休職にできるとの規定はございます。起訴もされないにもかかわらず,懲戒免職をなぜしたのか,そのことをもっと明らかにしていただきたい。 その6,本市の最近の懲戒事例を見ても,平等と公正でないという声が多く広がっております。職員の公務員倫理とその認識,自覚を深めるためにも,また平等,公平を期すためにも,条例や規則の整備をすべきでございます。 また,現業職や公営企業の職員についての規定ももっと明らかに整備をして,職員に自覚ができるようにしなければならないと思います。その点につきましては,一昨年の12月議会の婦女暴行事件について,総務委員会,建設委員会で審査をした,その改善意見が詳細に出ておる。それが全然ですね,守られていないというのが今日の市当局の実情であるというふうに思います。 次に,第3の質問です。岡南大橋とブルーハイウェイの諸問題についてでございます。 (1)架橋工事に伴う家屋被害補償についてであります。 岡南大橋は,平成元年から架橋工事に着工し,平成4年9月に開通をいたしました。この間約3年間以上にわたって福島と江並の町内で周辺に住む住民は大変な建設公害に悩まされました。工事のための重機やトラックのまき散らす騒音,激しい地震かと思うような振動,砂煙や粉じんに毎日のように心の休まる日はなかったと周辺の住民は今日でも訴えております。しかし,当時も幾ら工事監督事務所に電話をしてもナシのつぶて。県や道路公社の担当者は謝罪はもちろんのこと,何の対応もしなかったとのことでございます。そして,家屋に多くの被害がもちろん出ました。外壁や内装壁やタイルのひび割れ,建具の食い違い,屋根の雨漏り,ふろのレンガの崩れ,地盤沈下などでございます。ところが,それに対する被害補償は,新築をして二,三年の家や,また古い家など,そのほとんどの家に1戸当たり2万円,また3万円,少し文句を言った人には9万円,しかもその根拠すら明らかに説明もしない。そういう状況でございます。 たまりかねた人から相談が私のところに参りました。私は近藤紗智子県会議員と県の道路公社の理事長等,また理事や部長などとも含めまして3度ほど話し合いの場に出ましたが,まさに江戸時代の領主や武士の横暴な振る舞いの態度でございます。下々の者が何を文句言うんかと,そういった態度に終始をいたしております。 一方,県知事は新年度予算案では,チボリに百数十億円,K私立大学には30億円等と,県民の血税を湯水のごとく大企業向けにたれ流しながら,県民の生活を犠牲にする態度でございます。これは国民が主権者である民主主義社会の地方政治の実態と言えるのでしょうか,納得できないのでございます。 そこでこの問題での質問の第1は,岡南大橋架橋について環境アセスメントは実施をされておられるのでしょうか。 その2,このような大規模な土木建設作業について,建設公害,すなわち振動や騒音,粉じんを規制することはできないのか。そういう調査をされておられますか。 その3,市民が多額のお金をかけ,また多額の借入金を返済をして,それに追われている住宅に被害が出ても,公共事業の場合には被害補償はしなくてもよいという考えがあるのか,またそういう規則があるのか,お示しをいただきたい。 その4,老人世帯やひとり暮らしなど,力の弱い人々に対する県当局の冷たい対応や理不尽さは怒りを覚えてなりません。市当局としての何らかの対応はできないのか,市長としてとるべき態度をお示しをいただきたいと思います。 (2)通行料の無料化についてであります。 岡南大橋は469メートルですが,自転車20円から大型貨物車700円と,すべての自転車と自動車は日本一高い通行料金を支払わなければなりません。そのため200億円以上の血税も含め投入した県民の外環状幹線道路でありながら,また本市には背骨となるL型幹線道路の重要な大橋でございますが,また一方,生活道路の一部でもありながら,利用者はわずかで,借入金の利子払いもできない状況で,国道2号バイパスの交通緩和はもちろんのこと,経済効果が発揮されずに宝の持ち腐れでございます。普通乗用車ですぐ対岸に通勤をするにも,往復400円,1カ月1万円以上では大変な負担でございますので,利用できないのであります。 また,本市のふれあいセンターに行く高齢者も大回りしなければなりません。有料の根拠となっております45億円とも言われる架橋借入金の償還を県と市で負担をして無料にできないか,その点について市長のお考えをお示しください。 次に,岡山ブルーハイウェイ,東備西播開発有料道路32.4キロは,来春には山陽自動車道の開通によって利用者が大幅に減ることが予想され,有料の意義や採算性も成り立ちません。 そこで早期に無料化に向けて検討するように県に要望すべきだと思います。御所見をお聞かせください。 また,岡南大橋を通行するバスの運行とふれあいセンターの巡回無料バスの計画は,その後どのように取り組まれておるのでしょうか。この問題について私が前回の議会でも質問いたしております。検討されるということでございましたが,どうなっておるのでしょうか。 (3)交通事故対策です。 岡山ブルーハイウェイは交通事故が多発をし,死傷者の割合が他の道路と比べて大変高くなっております。昨年の今ごろ,ちょうど1周忌になると思うんですが,本市の建築課長の悲しい死亡事故がございました。また,昨年12月2日には長島愛生園の6人が乗ったワゴン車が追い越しのトラックと正面衝突,全員が即死をするという痛ましい事故が相次いでおります。我が党は早くからこの問題について高速道路と紛らわしいブルーハイウェイの名称の廃止,中央分離帯の設置など,事故防止施策を要望してまいりましたが,今なお何らの改善措置がとられておりません。早急な対策をすべきでございます。 また,岡南大橋から中央市場に至るまでの間に行き先等の道路標識がございません。危険なところもありますので,安全対策に万全を期していただくよう本市としても以上について県当局に申し入れをすべきでございます。御所見をお聞かせください。 第4の質問は,県運転免許試験場の跡地利用と児島湖問題についてでございます。 私は,平成元年6月議会で,またその後もこの問題を取り上げて,移転後の跡地を児島湖と一体にした海浜公園と文化施設や子供たちの施設整備など提言をし,また県道岡山・玉野線の交通渋滞解消バイパス等の新設整備など要望し,質問しております。いよいよ新年度には移転がされるのではないか,このように思います。 そこで質問のその1は,当時の市当局の答弁のございましたとおり,地域の活性化,市民ニーズの高い施設等を要望するという答弁でございましたが,市としてのこの問題の取り組み,県への要望など明らかにしていただきたいと思うのであります。 その2,県下有数の野鳥の飛来生息地であります阿部池の埋め立てが既に始まり,野鳥の安住の地でなくなっております。そのため,野鳥は分散し,一部は旭川の下流のヨシの原の付近に羽を休めているようでございます。それは私も見ておりますが,そのため早急な安住の地が必要でございます。児島湖に野鳥の生態園を整備をしてはと思うのでございます。 その3,県当局の児島湖の水辺環境整備計画は,既に策定をしているのではないかと思いますが,現在使用していない材木団地の貯木場について有効な活用をすべきと思いますが,県はどのような計画をされておるのか。場合によっては市もそれについて,例えば市の残土捨て場などに活用して,あとそういう児島湖の環境整備に利用してはと思いますが,いかがでしょうか。 以上,第1回目の質問を終わらしていただきます。(拍手) ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 片岡議員の個人質問に対しまして御答弁申し上げます。 ふれあいサブセンターについての御質問ですが,市民の声に耳を傾け,市民主役のまちづくりを進めるのかどうか,再検討すべきと思うがどうか,あるいは住民の納得できるまちづくりを進めるべきとの意見を当局も了解しているが,どのように対処してきたかという御質問でございます。 申すまでもなく,市政の主役は市民でありまして,市政の推進に当たりましては,市民の声に耳を傾け,市民とともに歩む,市民が主役のまちづくりを進めるというのが基本的な考え方であります。したがって,岡山ふれあいセンターのサブセンター,福祉事務所等の公の施設や行政機関についても,その設置の可否,立地条件,施設内容といった基本的な事項については,議会を初めとする市民の御意見を十分お伺いすべきものと考えておりますが,それらに基づいて具体的にどこへ設置するかということは,市が主体性を持って決めるべきものと考えております。 サブセンターの候補地につきましては,市のインフィニティー・シルバープラン岡山に基づく自治省のリーディングプロジェクト推進計画として策定しておりまして,平成7年度までに行うこととして,残りの土地の取得を急いでいるところでございますが,昨年来,候補地の具体的な選定基準等を議会に提示さしていただき,その考え方について協議さしていただくとともに,関係地域の市民による陳情に際しては,その趣旨を十分お聞きし,市の候補地の考え方についても説明さしていただき,御理解をお願いしてきたところでございます。 これまでにも御説明してきたとおり,候補地の選定に当たりましては,各福祉地区における交通の利便性,人口のバランス,一定の敷地面積の確保,市有地の有効活用等の立地条件について総合的に判断したものであり,市の提示しております候補地が適地であると考えております。 なお,市の提示した候補地には,保健,福祉の緊密な連携という観点から,サブセンターと福祉事務所,保健所支所の併設等を予定しているものですが,御指摘の市役所地域支所の併設までは考えておりませんので,御理解を賜りたいと存じます。 なお,その他の御質問につきましては,担当助役,局長,参与から順次御答弁さしていただきます。 ◎助役(森末京君) 職員の懲戒処分につきましてのお尋ねに御答弁をさしていただきます。 まず,どのような懲戒審査をしたかということ並びにこの審議状況,また処分決定を急いだその理由を明らかにせよということでございます。 この本件につきましては,昨年の12月議会に続いてのお尋ねでございますけれども,昨年11月8日未明に本人逮捕の情報が入りまして,警察発表されておるところでございます。懲戒処分を検討する上におきまして,厳正,公正を期すためにも,市独自で本人から直接事情を把握する必要があるという判断に立ちまして,翌11月9日に釈放を待ちまして,人事当局におきまして本人から直接事情聴取いたしました結果,警察発表の内容以上のものを,具体的な状況につきましての供述を得まして,全面的に容疑内容を認めたということでございます。 御質問にございますように,カキ畑を勘違いしていたという発言等は全くございませんで,カキの量の問題,あるいは夜間の問題等,いろいろ本人の自供がございまして,警察発表の内容と相違がないということから,審議の資料はそろったという判断に立ちまして,この結果をもちまして過去の窃盗事件におきます懲戒処分事案等を勘案いたしまして,11月10日付で懲戒処分免職をしたものでございます。 なお,他の麻薬事件等あるいは建設局におきます事件等との関連におきましての不均衡であるというふうなお尋ねでございますけれども,昨年4月に発生いたしました小学校におきます給食調理員の覚せい剤の事件でございますが,当事件につきましては,教育委員会におきまして当事者から直接事情聴取を行いまして,本人の意思に反して強制的に注射されていたという状況等が把握されたものでございます。諭旨免職処分ということになったわけでございます。 また,建設局の職員につきましては,当事者からいろいろ事情を聴取いたしましたわけでございますけれども,いろいろ事情聴取した結果,把握し得る状況を勘案いたしまして,懲戒免職に次ぐ重い処分である停職6カ月という処分をしたわけでございます。この事例は,たまたま異例の事案でございまして,本事件につきましての処分と均衡を失するものではないというふうに考えておるとこでございます。 次に,この本事件が不起訴になっていると聞いておるがということでございますが,本事件につきましての検察庁の処分結果というのは不起訴になっているということのようでございます。刑事事件に関する捜査当局による処分と地方公務員法で規定されております地方公共団体における組織体といたしましての内部規律保持といたしましての懲戒処分とは直接に連動するものではございませんで,あくまで本人みずからが認めております不祥事の行為そのものを対象に判断すべきであると考えております。判明いたしました行為を地方公務員法に規定する懲戒事由に照らして処分を行ったものでございます。 次に,この懲戒処分の法的根拠となっております公務員法第29条の規定は,職務上の義務違反であって,単純労務の従事者は公平委員会にも審査要求ができないが,その救済規定を明示すべきと思うがどうかというお尋ねでございますが,先日の共産党を代表いたしましての辻野議員にもお答え申し上げましたように,地方公務員法第29条第1項で懲戒処分をすることができる場合を定めておるところでございますが,御指摘のような職務上の義務違反ばかりでなく,地方公務員法及びその特例法,それらの法律に基づく条例,規則もしくは規定違反の場合や刑事事件のような全体の奉仕者たるにふさわしくない非行のあった場合も定められておりまして,本事件につきましては,地方公務員法第33条の信用失墜行為の禁止規定違反と全体の奉仕者たるにふさわしくない非行といたしまして,第29条第1項の第1号及び第3号を適用しておりまして,本人に交付いたしました処分辞令書にもその旨を明示しておるところでございます。 また,この救済規定を明示すべきであるということに関しましては,この単純労務職員につきましては,地方公務員法において不利益処分に関する説明書の交付を義務づけております第49条が適用除外となっておりますところから,従前より不服のある場合の救済措置については,明示したものを交付しておらないわけでございます。 なお,単純労務職員につきましても,地方公務員法第29条は適用されるものでございますので,御理解をいただきたいと思います。 次に,刑事事件で起訴されたときに休職にできる規定があるが,起訴もされないのに懲戒免職になぜなるのかというお尋ねでございますが,本事件は張り込み中の警察署員に職務尋問され,警察署での取り調べから逮捕に至ったという現行犯に近い形態の事件でございまして,本人からの事情聴取から事実関係も判明いたしましたために,その時点で処分を行ったものでございます。 最後に,平等,公平を期するために条例や規則の整備,また現業職,公営企業職員についての規定も整備すべきではないかというお尋ねでございますが,懲戒処分の公正を期すために,条例や規則を整備いたしまして,一定の基準を設けるべきではないかという趣旨のお尋ねと思いますが,先日の代表質問でもお答えいたしましたように,同じような事件でございましても,その発生状況を含めましてさまざまな状況があることから,画一的に考えることは非常に困難でございまして,これまでの本市職員の処分事例を尺度といたしまして,処分内容を検討することが妥当であると考えております。 なお,現業職員,公営企業職員についての規定についてのお尋ねでございますが,いわゆる現業職員としての単純労務職員の特例の根拠規定といたしましては,地方公営企業労働関係法の附則がありまして,地方公営企業法の企業職員の身分取り扱いに関する規定を原則として単純労務職員に準用するものとなっておるところでございますので,御了解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ◎民生局長(藤原忠男君) 岡南大橋の交通料の無料化に関連いたしまして,岡南大橋を通行するバスの運行,それからふれあいセンターの巡回無料バスの計画はという御質問でございます。岡南大橋を経由する民間路線バスの運行計画につきましては,現在のところ具体的な計画はないと聞いております。また,ふれあいセンターの利用者の利便性を確保するための福祉バスの運行につきましては,共産党代表質問の辻野議員にもお答えいたしましたとおり,近く路線バスのふれあいセンター乗り入れ便数について,バス会社の考え方がまとまると聞いておりますので,これを踏まえまして早急に運行方法,運行時間等について詰めて行うことにいたしております。 また,高齢者デイサービス事業等の事業用バスの運行計画につきましては,今後対象エリアの調整等を行う中で対応を進めてまいりたいと考えております。御理解を賜りたいと存じます。 以上です。 ◎衛生局長(芝野浩和君) 最初に,岡南大橋とブルーハイウェイの諸問題についての御質問の中で,大規模な土木建設作業について,建設公害を規制することはできないかとのお尋ねにお答え申し上げます。 建設作業に伴う振動,騒音につきましては,くい打ち,くい抜き機や削岩機などを使用する作業が騒音規制法,振動規制法により規制されております。規制対象となる建設作業につきましては,あらかじめ本市に届け出があり,その際に作業場所や作業の方法,作業時間を審査し,防止措置を指導するとともに,周辺住民に十分説明し,了解を得て作業を行うよう指示しております。 また,一方では市内の建設業者に対しまして,建設作業による騒音,振動,粉じん防止の徹底を図るため,毎年文書で適切な対応方を要請しているところでございます。 なお,ブルドーザーやコンクリート,カッターを使用する建設作業などは,法令の対象外となっておりますが,これらの作業につきましても,現在環境庁におきまして規制に向けての検討が進められていると聞いておりますので,御理解を賜りたいと存じます。 次に,県運転免許試験場の跡地利用と児島湖問題についての御質問の中で,児島湖に野鳥の生態園を整備してはと思うがとのお尋ねと,木材団地の貯木場について計画は何かされているかとのお尋ねに一括してお答え申し上げます。 児島湖の環境整備につきましては,平成3年3月制定されました岡山県児島湖環境保全条例に基づき,基本方針が出されております。その中で,児島湖の望ましい姿として,児島湖を中心にその周辺を含めた一帯で,自然豊かな公園とし,県民が憩い親しむ場とすることが示されております。したがいまして,議員御指摘の野鳥の生息環境づくりにつきましても,現在県において策定中の水辺環境整備基本構想の中で検討が行われると聞いておりまして,市としても県に対しまして,この構想の中に位置づけていただくよう働きかけているところでございます。 また,議員御指摘の木材団地の貯木場の跡地利用につきましては,現時点では明らかにされておりませんので,御理解を賜りたいと存じます。 以上でございます。 ◎建設局長(春田巌君) 岡南大橋とブルーハイウェイの諸問題についてのお尋ねでございます。 架橋工事に伴う家屋被害補償の中で,環境アセスメントは実施されたか,工事に伴う家屋被害補償について,また老人世帯やひとり暮らしなどの力の弱い人に対して市として何らかの対応はできないかというお尋ねでございます。 環境アセスメントの実施につきましては,建設省の所管事業に係る環境影響評価実施要綱の技術指針に基づきまして,高速自動車道4車線以上の国道等一定基準以上の道路新設は実施をいたしておりますが,岡南大橋については,その基準に該当しないため,実施していないと聞いております。 また,工事に伴う家屋被害補償につきましては,現在県と未解決の方々と鋭意交渉中であるとお聞きをいたしております。 次に,老人世帯やひとり暮らしなどの弱い人に対しての市としての何らかの対応でございますが,議員御承知のとおり,本事業は県施行でございますので,県に対しましてその気持ちをお伝えをしてまいりたいと考えております。 それから,通行料の無料化というお尋ねでございますが,御承知のとおり岡南大橋,ブルーハイウェイともに有料道路でございまして,建設は借入金で賄われておりまして,岡南大橋は昨年9月に開通したばかりでございます。また,ブルーハイウェイにつきましても,現在償還に努力をされておられます。 無料化の御要望でございますけれども,有料道路は償還が終わった後でなければ,無料開放は非常に困難でございまして,現在岡山県道路公社において利用促進のPR等に努力をされまして,早期償還に努力をされていると聞いております。 岡南大橋とブルーハイウェイの諸問題の中で,交通安全対策でございますが,ブルーハイウェイの名称の廃止,またブルーハイウェイに中央分離帯の設置をと,それから岡南大橋から中央市場までの道路標識ということでございます。名称につきましては,現時点でも高速道路と紛らわしいという意見がかなりあることを踏まえまして,名称を変更することについて前向きに取り組んでおると聞いております。 ブルーハイウェイにおける交通事故防止対策についてでございますが,昨年12月の事故以来,高速道路ではなく,最高速度が60キロである旨の注意を喚起する大型の標識や道路照明,減速を促す路面標示,滑りどめ舗装などを必要な箇所に新設及び増設されたところでございます。 さらに,中央分離帯については,道路の構造上,困難であるが,見通しの悪いカーブ区間などについては,簡易な分離帯施設を関係機関と協議しながら設置する方向で検討されていると聞いております。 また,岡南大橋から中央市場に至る道路標識がわかりにくいところでございますが,岡南大橋利用者にわかりやすい標識を検討してまいりたいとの意向であると伺っておりますので,御理解を賜りたいと思います。 以上でございます。 ◎参与(菱川公資君) 県運転免許試験場跡地の利用に関しまして,県への要望はということでございます。 岡山県の運転試験免許場は本年12月に移転する予定と聞いております。県が跡地利用を検討される際には,岡山市の活性化につながるものをお願いしたい旨は要望いたしておりますが,2月定例県議会の中で,跡地の一部を宅地の賃貸事業に活用してはどうかという御提案に対しまして,県知事の方から御提案の利用方法も一つの案と考えられるが,最大限の有効利用が図られるよう早急に検討したいという旨の答弁をされておりますし,岡山市といたしましても,引き続き市民,県民のニーズの高い施設になるよう要望を続けてまいりたいと考えております。   〔29番片岡五百樹君登壇〕
    ◆29番(片岡五百樹君) まず,ふれあいサブセンターについてです。私がちょっと「12億円」を「12万円」と言っとるようですから,それは訂正をさしていただきます。 まず,ふれあいセンターについて,市長はですね,問答無用と,要するにもうわしが決めるんじゃという答弁ですね。議会の方もですね,これは十分地域の住民の利用施設ですから,住民や住民代表やですね,関係の議員ともよう相談をしてやってほしいというのを,私が平成3年6月議会でも言っております。先般もそういう意見を集約しました。 まさに,市長はですね,口で言うこととやることが違うと。結局ですね,ええのを言うてもですな,結局はもう庶民の言うことは聞かんと。県知事と,今の長野さんと一緒というような態度。まあこの問題についてはそういうふうに思うんです。ですから,私が再度お聞きしたいのは,この問題について,ね,市長,会うのか会わないのか,委員会でもそういう意見が出て,当局は会いますと,市長が会うようにしますと約束しとんです。それは聞いとられんのですか。会うんですか会わんのですか。今の答弁は,市民の声を生かすどころかですね,切り捨てる答弁じゃないですか。この問題でどれだけ市長が市民の声を聞いとるんか。一つも聞いてないでしょ。ええ格好して懇談会やいろいろやる,市民の懇談会。何のための懇談会なら,格好だけじゃ。もう少し真剣に庶民の声を聞くような,そういう市政をやっていかないといけないと思うんです。 この問題は,私は松本市政の時代から言うてる。ちゃんと土地を買わんと高うなる。現に高くなってどうにもならんようになる。結局,後追い行政。よろしいか。ところが,西大寺についてはね,非常に力を入れられておられる。ほかのなにはどうですか,合併地区は。ほとんど何もしてないじゃないですか。それを何とか改善しないとね,支所の統廃合もできませんよ。だから,会うのか会わないのか,それをはっきりしていただきたい。 それから,処分については,まあきのう第1回の公判がありました。全面的にこれは裁判でも明らかになると思いますが,特に私が言っておきたいのは,ここに平成3年12月19日の総務委員長宮川さんと建設委員長土肥さんの不祥事に係る申し入れがあります。これは非常にですね,当時の問題,今後の処分のあり方,明確にしとんです。時間がないから言いませんけど,詳細には。これをやってないんですよ。だから,今度は大振れにきつい方へ揺れてしもうて,大揺れなんですわ,結局。これをね,どうしとんか,ちょっとはっきりしてください。このとおりやっとんか,議会の意見をどのようにやったんか,明確にしてください。 ちょっとほんなら,以上,残しておきます。 ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 片岡議員の再質問に対しまして答弁申し上げます。 ふれあいサブセンターの候補地の選定について,いろいろな意見があるということは承知しておりますし,南部の学区での市民と市長の語る会でもいろいろな意見をお聞かせいただいたところでございます。 これは昨年来,候補地の具体的な選定基準等を私どもの考えとして議会に提示さしていただきまして,その考え方について協議をいただいております。また,その関係地域の市民による陳情に際しましては,その趣旨を十分お聞きをしております。私自身が直接お会いしているというかどうか,全部お会いしているわけではありませんけれども,必要に応じて私自身もお聞きいたしております。また,担当の局長等からも聞いております。 市民の意見というものもよく承知をいたしておりますし,また私どもの候補地の考え方についても御説明さしていただいておりますので,そういう中で議員御提示の,ただいまの資料もいただきましたけれども,その土地についての問題点というものも明確に私ども指摘をいたしておりますので,私どもとしましては,その他いろいろな候補地の選定に当たってのいろんな要件を総合的に判断して,現在提示した候補地が最適地であるというふうに考えておるわけでございます。 ◎助役(森末京君) 再度の御質問でございますが,平成3年12月19日に提出されましたこの申し入れ書の趣旨を十分生かしていないじゃないかという御質問でございますが,これにつきましては,この申し出の趣旨といたしまして,この処分をするに当たりまして,事実確認というものを十分にした上で,厳正,公正な処分をすべきであるというふうなことであったと思います。 それにつきましては,今回の事件の場合におきましては,警察での取り調べ並びに本人からの事情聴取等,いろいろ事実確認は十分いたしたものというふうに私ども判断いたしまして,懲戒委員会にその資料を提示したものでございますので,御了解をいただきたいと思います。 以上でございます。   〔29番片岡五百樹君登壇〕 ◆29番(片岡五百樹君) まさに,今の市長の答弁は独裁者の答弁です。本当に民主的な地方自治を理解しとるのか,住民自治だということを盛んに言われるんじゃけど,本当にですね,具体的になると,その辺がはっきりしてくる,はっきり。結局,住民にごまかすことはね,懇談会などでええかげんなことは言うんかもしらんけど,実際の場面になると,やっぱり本質が出てくるんですよ,人間は。その点ではまさに独裁ですよ。その点について少しも反省がない。しかも市民に会った会った言うて大うそを言う。こんなですね,ことあるか。もう少し明確にですね,うそを言わない,金丸みたいにうそを言わないでですね,明確に皆出しなさいよ,腹の底を。なんでそこまで市が執念するかわからん。 それから次は,この処分の問題,ここにね,答弁書があるんです,市の。調べた言うて何にも調べてない。不知が多いじゃないか。調べてないじゃないか。調べたのは本人だけじゃろう。ええかげんなことばあ言うな。反省がない,一つも。あなたは私にどう言うたんなら,あの10日の日に処分をした日に,「かわいそうなことをした。親戚のところにとりに行ったと言うて言ようる」と言うた,あんたは。それを私はね,妙に印象に残って,どうもこれはおかしいなと思った。本人じゃいうのはわからなんだ,新聞を見てなかった。でも妙にそれだけは印象に残っとる。 ○議長(花岡薫君) この際議長として当局に申し上げます。 ふれあいサブセンターの場所の問題,職員の処分の問題については,議会としても重大な関心,関与がありますから,はっきりした答弁をお願い申し上げます。 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 片岡議員の再々質問に対しまして御答弁申し上げます。 ふれあいサブセンターにつきまして,市民の声をもっと聞くべきではないかという御質問に対しましては,そういうさらに聞いてほしいということであれば,私自身もお聞きしてまいりたいと存じます。 ◎助役(森末京君) 今回の事件につきましては,本人から事情を十分に聴取いたしまして,厳正,公正にしたものというふうに思っておるわけでございます。 以上でございます。 ○議長(花岡薫君) 次は,順序に従いまして有井君。   〔26番有井靖和君登壇,拍手〕 ◆26番(有井靖和君) ちょっと風邪を引いておりますので申しわけないですが,お聞き苦しいとこがあろうかと思いますが,お許しください。時間の関係で急がしていただきます。 市長の政治姿勢についてお尋ねをいたします。 市長は常々行政を執行する上で住民の代表者である議会の御意見,御協力を賜り,鋭意行政の課題に取り組んでいる。議会制民主主義を尊重し,住民の負託にこたえる。議会は直接に住民の意思を代表し,住民は議会を通じて意思を実現するという代表民主制のもとに,議員の御意見に対し真剣に耳を傾けていることが住民の声に耳を傾けていることに通じる基本的な考えをしばしば申されております。 さらに,執行機関及び議決機関とは,相互の機能と立場を尊重し合う中で,良好な協力関係を築き,住民から負託された地方行政の円滑な運営を行うことができるよう努力する。議員との対話については,市政の円滑な運営のために不可欠であり,議会と執行部とは車の両輪でなければと,当然の御主張をされとるところでございます。 ところで,私は平成4年2月議会で安宅市長に対し,もっとあなたはみずから足を運んで議員との話し合う機会を持つべきではないかと,この席で申さしていただきました。市長さんは,その当時はまだ率直な気持ちを持たれておりまして,私は率直に反省をしていると,一層の意思疎通を図るために,今後努力していくと,こう申されておるわけでございます。 そこでお尋ねします。住民の代表である議会の御意見や行政課題に取り組んでいるのが民主主義,そういうようなことを言われておるんですが,私が市長さん就任以来,当局寄りになった上で御意見を言わしてもらいますとですね。安宅敬祐市長を,このあなたの性格がですね,非常に剛情いいますか,傲慢というか,今さっき共産党の議員さんが言われとるように,本当にファッショというか,言葉を並べりゃ,もう本当に言い出したら聞かんというかね,そういうような性格の持ち主でありますが,果たしてそれで住民の負託にこたえることができるんじゃろうか。生まれつきのものを今すぐ直せいうのは無理かもわからんがじゃな,努力はせにゃいけん。そこら辺どうお考えですか。あなたの性格の問題をお尋ねしとんです。 議員の意見に対し,真剣に耳を傾ける,住民の声に耳を傾けるんと一緒じゃと,こういうことを言われとるわけですが,私は今さっき市長さんの姿勢を見る限りですね,もうどんなにいいようにとっても,さらさら市民やあなたの支持してくれる住民には耳を傾きょんかもわかりませんが,そういう努力と姿勢というものが見られん。どのようにお考えですか。 それから,執行機関と議決機関とが,相互の機能と立場を尊重し合う中で,良好な協力関係を築き,地方行政の円滑な運営を行うことができるよう市長として努力していく。先ほども申し上げましたように,市長さんは就任以来2年を過ぎ,振り返って相互の機能とか立場とか,そういうようなことで私どもが指摘をすることにどう反省されとんでしょうか。その点についてもお尋ねします。 4番目,1年前の2月議会,私は市長みずからもっと足を運んで議員と話し合う機会を持つべき。安宅敬祐市長は先ほども申し上げましたように,率直に反省して,今後一層の意思疎通を図ってまいりたいと,この席で言われた。その後,1年を経過した今の気持ちを聞かしてください。そういう努力をされましたか。具体的にどうしたんか,今の気持ちを聞かしてください。 5つ目,少なくとも安宅市長は岡山市60万の市民の船長さん。その鋼鉄船であろうが木造船であろうが泥船であろうが,船長さん。考えているとか努力するとか真剣にとか率直に反省だとか,よくこの席で言われます。 そこでお尋ねします。考えているとは,市長さんの心の物差しの中では何年考えてそれを実行されるのか,それをお示しください。少なくとも,皆さんの議会の質問の中で聞く以上,1年以上やろうといっても,1年以上かかっとるということは,少なくとも明らかになっとる。そういうことですので,あなたの考えているということは,何年考えてそれが実行されるのか,お聞かせください。 努力とか真剣にと申されております。どのように努力されて,また真剣とはどのように私どもは理解すりゃいいのか,お聞かせください。 3つ目,率直に反省しますと言っているが,テレビのコマーシャルじゃありませんが,反省はサルでもすると,こういうことをよく言っている。どう私たちが指摘を率直に市長さんが反省され行動しようとするのか,お考えをお聞かせください。市長の政治姿勢についてであります。 それでは次は,ごみ問題のごみ最終処分地についてお尋ねしときます。 浅越の処分場内の鉄くず,処分は高松田中の松ケ鼻地内で鉄くずを出しとるというような契約書なりを見していただく中で,非常にですね,不公平,不都合なといいますか,今度は浅越処分場の中での処理については,きちっとしたものを契約されとると思いますが,どのようになっとんのか。また,高松田中松ケ鼻埋立処分地の資源の処理についての契約書をどう改善されてるのか,お聞かせください。 念のためにお尋ねしときますが,2つ目,浅越処分場の埋立開始時期,時,それから最終いつごろ埋まっていくのか,お尋ねをしておきます。 操車場跡地の利用についてお尋ねをしときます。再質問でちょっと聞こう。ああそう,ほんならまあええわ。 水,緑,芸術の案を操車場跡地の跡地利用についてのお示しがありましたね,論議を呼んでおるとこです。市長さんお尋ねしますがね,このものをいろいろ言葉では言われておりますがね,どうしても強引に推し進めようとしているんですか。まあ普通の性格の人じゃったらね,いろいろな御意見を聞いて,まあ直そう言うけど,骨格は絶対直さん言よんですからね。水,緑というね,芸術というその骨格,骨組みは絶対直さんのじゃと,これはもう傲慢なもんじゃ。どねえ言うても直さんと,こう言ようんですから。私はね,時間をかけて多くの方々,いろいろな方面の方々とね,意見を聞くぐらいの心の余裕を持ってもらいたい。どうでしょうか。 それから2つ目,国の補助を全体で市長さん,補助をもらいやすうするんじゃ,もらわにゃいけんのじゃと,こう言ようるけど,どのくらいもらえると思ようんですか。どういう試算をされとんですか,国の補助はどのくらいもらえるん。 それから3つ目,どうでもこうでも市長は急いで操車場跡地の購入をしようと,こういう考えなんですか。どうでもこうでももう皆さん方の意見が少々まとまらんでも,どうでもこうでも国の補助をもらうためにはですね,言葉は悪いですけど,適当な絵をかいて,国の方へ言うて,こうこういうようなものをするんじゃという中で,補助金をたくさんたくさんもらおうというような,私はあるいは起債の有利な,有利な起債ができるように後で絵は直してもじゃね,とりあえず町中の空間を購入する上では必要なんじゃからというような考えでですね,仮の絵ですか。それともですね,いやもう本式でこれで決まったら基本設計でいくんじゃと,こういう。私はどうしてもですね,国の補助をもらう上では,まあ何でもちょっと絵をかいとこうと,それで後で直しゃええんじゃというようなことにしかとれんのですが,いかがでしょうか。 大事な4番目です。操車場跡地を急いで購入しなければ,行政上,これは建設省や県,JRから安宅敬祐市長に特別な圧力があるんですか,どうですか。 それからね,よくそういう第三セクターでは,百間川のあそこの第三セクターの市長就任以来,資本参加しとった分で引き上げましたね。これでね,建設省や県の協力が私は大きく得られるんじゃろうかと思うてね,私はまあいろいろ聞いてみますとですね,担当課の皆さん方が非常に苦しんどるということを聞いております。 そこでね,百間川の水辺環境整備の件で現在反対の陳情が出とんです。しかし,この陳情が2年間継続審議になってる。担当幹部の人たちの立場が今後県へ申し入れたりお願いすることについて,いろいろ弊害になってくる。鼻をくくったように何もかんも切ってしもうたんじゃ,県との行政の補助関係の,あるいは県の,国の協力がですね,なかなか得られん。厳しいということで今日まで継続審議2年なんです。これをどのように理解されとんですか,市長自身,お尋ねしておきたいと思います。 吉備津神社周辺と細谷川の問題であります。 いろいろあの周辺については,観光資源としては非常にいいものがあるんで,しかも細谷川というのは,恐らく市長さん,まだ理解されてないんじゃないか。万葉集にでも出て,あそこ一部整備されました。しかし,その上といいますか,上流の方は全く手がつかずに民有地があり,今は無惨にも松くいに枯れた松が細谷川の方へ倒れかかっておる。非常に観光資源のすばらしいとこがありながら,無残なもんです。私はこの件で関係当局の各局長さん,あるいは経済局の責任者の人たちが,過去発言をされとります。そのような中でですね,今日発言だけに終わっとる。つまり言いっ放しで終わっとる。今後どのように整備をしていただけるのか,あるいは関係当局との相談をどのようにし,整備していただけるのかですね,重ねてお尋ねをしておきます。 瀬戸大橋開通前と開通後の観光整備について。 私は昭和58年6月に初議会からずうっと質問さしていただいとります。そして,この議会に至るまで多くの方々が瀬戸大橋が開通するまでの岡山の観光の受け皿をどうするんならということでですね,ほとんどの議員さんがこれ発言されとる。しかしながら,今日どうでしょうか。吉備路の一端をとってみても,山手,総社に立ちおくれてしまい,今は無残なアカマツが枯れてしまって松くい虫になっている。まさに無残であります。しかも,開通5年,岡山市と合併してから20数年,何ら観光地に手が入ってない。まことに残念であります。私は多くの方々がこの議場で発言され,ある方は亡くなられとりますが,そういう方々に対してもですね,この問題を言いっ放し,聞きっ放しで終わってもろうちゃ困るんです。その点についてどのようにお考えなのでしょうか。今後具体的に吉備路観光として,とりわけ岡山市分については,足守の方が県の方の補助もいただいてどんどん進んでおりますが,いずれにしても玄関先が草ぼうぼうになって奥の間だけがきれいになっとっても,どうしようもありません。したがって,吉備津神社を中心としたあの吉備路の観光資源の整備については,他の観光整備よりは優先してですね,そこへ予算を積み重ねてくれて,まだ追いつかんのんです。私たちが任期中で整備できるというんなら,まだ保証もない。そういうことじゃ困るんです。そういう点で,ひとつ御意見をお聞かせください。また,計画もお聞かせください。 観光地の中の非常に大きな問題で,高松稲荷の参道沿いの排水の問題について,平成4年2月に高島助役──高島助役さん,久しぶりにちょっとこれは答えてくれにゃいけんよ。 水質の実態を把握して前向きに関係当局と内容について協議検討していく。関係当局とだれとだれと出席して何回,内容はどういうて,どういう検討されたんか,中身を教えてください。助役,教えてくだせえよ,あんたが言うとんじゃから。真剣にね,これは考えてくれにゃ,150万人からの参拝客があってね,においだけかさんで帰っとったんじゃ,お稲荷さんのおかげはありゃしませんで。 そういうことですんで,第1回目の質問を終わります。(拍手) ○議長(花岡薫君) 質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。    午前11時57分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後1時3分開議 ○議長(花岡薫君) 午前中に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 有井議員の個人質問に対しまして御答弁申し上げます。 平成4年2月議会での市長の政治姿勢についての御質問の中で,私の答弁に対する再度の御質問でございますが,これは私の基本的な姿勢に対する一連のお尋ねでございますので,一括して私の考え方を述べさせていただきます。 市民の声に謙虚に耳を傾けるという点につきまして,私自身が至らない点があれば今後努力してまいりたいと存じます。 また,私自身を含めて考えるとか検討するというようなことをたびたび答弁さしていただいておりますし,努力とか真剣とか反省とか,こういうふうな言葉を使わしていただいておりますが,私自身も私のスタッフもですね,それぞれ考える,検討をするということはですね,もちろんそのいろいろな法令等の検討はもちろんでありますし,議会との議論,それから国,県との関係,市民の声,いろいろな観点からですね,それぞれ検討しなきゃならないということでそれぞれのケースに応じてそういうふうにお答えさせていただいておるところでございまして,いずれにしましても言葉だけでというか,口先だけでそう言ってるわけじゃありませんで,真剣に本当に検討するということでですね,ひとつ御理解をいただきたいと存じます。 そういう結果がですね,確かに議員,不満足な点も多々ございましょうが,平成5年度の予算案におきましても,いろいろな施策の面で一歩ずつということでありますが,前進しているようなところについてはお認めいただきたいと存じます。 それから,執行機関と議会とはの関係ですが,これはお互いの権限を適正に行使し,円滑な運営がなされなければならないものと考えております。市長就任以来今日まで議会に対する答弁に当たりましても,議会は市民を代表する機関であるとの認識を持って誠心誠意お答えしてまいっているところでございます。 議会での御意見,御指摘につきましては,真剣に受けとめ,これを市政に反映させ,市民福祉の向上に取り組んでまいりましたし,これからもそうしてまいりたいと存じます。今後におきましても,市議会の皆様方の御理解,御協力が得られるよう最善の努力をしてまいる所存でございます。 それから,操車場跡地の利用についての御質問ですが,なぜ時間をかけていろいろな考え,意見を聞いてやろうとしないのかと。急いで跡地を購入するため,適当な絵を描いて国の補助や起債を認めてもらえばというふうな安易な考えなのではないかということでございますが,清算事業団の所有地20.5ヘクタールは,既に公園,道路,駐車場として都市計画決定されております。また,清算事業団には岡山市から売却申請をし,随意契約で売却することが決められているなどの経緯もありますので,余り時間はかけられないという事情もありますが,一方では今後の事業化に向けての基本計画の策定のための国,県との協議を初め用地取得をする場合の補助金や有利な地方債を国,県へ申請していく場合にも構想案が必要でございます。 そういうことから,そういう考えでございますが,現在提示している構想案につきましては,これをたたき台にして,また市民と語る会などの御意見,御提言をも参考にしながら今後操車場跡地問題調査特別委員会などでの精力的な御審議をお願いし,早急に構想案を取りまとめて早期に用地取得に努めたいと考えております。 それから,その跡地を急いで購入しなければ建設省や県,JRから圧力があるのかというお尋ねでございますが,今までの経過の中で運輸省や清算事業団からは早期に操車場跡地を取得するように求められております。 一方,建設省,自治省からは,岡山市が公園として整備する際には協力する旨のお話もいただいておりまして,今後とも国,県にはいろいろの面での御指導,御協力をお願いしていくことになると考えております。 次に,百間川ゴルフ場についてのお尋ねでございますが,この百間川のゴルフ場につきましては,上水道への水源への影響はもちろん,市民の憩いの場所である空間が奪われるという多くの市民の納得が得られていないままにその計画を進められていることについては問題があるということで,これまでも御答弁させていただいておりますし,県が環境アセスメントをするということでありますが,その調査も現在時点では明らかにされていない状況であります。 このような状況の中ではありますが,市民が緑地空間をさまざまな形で憩い,楽しむことのできるよう,どのような利用方法がよいのか,また市としても相応の負担が必要と考えておりまして,今後建設省,県など関係機関と検討してまいりたいと考えております。 なお,その他の御質問につきましては,担当局長,参与から順次答弁させていただきます。 ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。 ◎助役(高島進君) 高松稲荷参道沿いの排水問題につきまして,昨年2月の議会後のどのような協議,検討があったのかという御質問でございます。 備中高松稲荷山参道沿いの排水問題につきましては,水路の水質調査を行い,環境保全課,下水道局計画課,高松支所,農業施設課及び耕地課の間で2度にわたり協議,検討を行ってまいりました。その内容は,水路の水質や水量,地形,土地利用等を踏まえまして,水路の改善方法や排水処理の方法等についてでございます。その結果でありますけれども,水路の改修につきましては,水路を商店街が占用しているということもありまして,施工が非常に困難でございます。 また,水路に浄化施設を設置するということも検討いたしましたけども,これにつきましても水路断面が小さい等の問題がありまして,今後とも水路管理者である県の動向を見ながら,さらに関係部局と協議,検討をしてまいりたいと存じております。 ◎経済局長(山本宏君) 吉備路整備についての御質問にお答えを申し上げます。 まず,吉備津神社,細谷川周辺の整備計画についてでございます。 吉備中山遊歩道の整備についてでございますが,当地区は御承知のとおり,吉備史跡県立自然公園に指定されていますので,基本的には県において策定されている吉備史跡県立自然公園利用計画に基づいて整備されていくものと理解をいたしております。そうした中で,本年度は御陵へ至ります石段の傷みがはげしいため,観光客や御利用の皆さんの安全を考え,修復の設計をいたしております。今後地元関係者の方々及び県との協議の中で修理についての御理解をいただいてまいりたいと,このように考えております。 なお,今後の遊歩道等の計画につきましても,県の計画に沿いまして早期に整備されるよう県と協議をしてまいりたいと考えております。 なお,枯れた松についての御指摘がございましたが,これにつきましては所有者の方々の御同意をいただく中で対応をしてまいりたいと,このように考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次に,瀬戸大橋開通後の観光整備についてのお尋ねでございます。 御承知のように,岡山市では観光施設の整備について3つの拠点を設け,カルチャーゾーン,吉備路ゾーン,マリンヒルズゾーンの観光資源を重点的に整備をしてまいりました。その主なものといたしまして,吉備路ゾーンにつきましては造山古墳の駐車場整備,足守町並保存事業,カルチャーゾーンにつきましては,文化の小径事業,マリンヒルズゾーンにつきましては,市民の憩いの森の整備等を行ってまいったところでございます。中でも吉備路ゾーンは吉備文化発祥の地として岡山市が誇り得る貴重な観光資源でありますので,皆様方の御協力もいただきながら今後その整備に努めてまいりたいと,このように考えておるところでございます。 ◎参与(菱川公資君) 操車場跡地に関連をいたしまして,国の補助金を大体どのくらい考えておるのかということでございますが,昨年11月に市議会特別委員会及び全員協議会に参考といたしましてお示しいたしました整備事業費の概算は,整備手法あるいは整備時期等が未確定のため,一定の前提条件を置いた試算ということでお許し願いたいと思いますが,この試算の中では国庫補助対象事業と想定いたしましたのは,公園の一部及び道路,街路でございまして,国庫補助金の額を約5億円と見込んでおります。 なお,この事業は国庫補助事業とあわせまして,地方交付税措置のある有利な地方債を活用して実施することといたしておりますので,今後の年次的整備計画によりましてそれぞれ当該年度事業費の一定割合,または後年度元利償還金の一定割合が地方交付税に算入され,補てんされることになっております。国庫補助金ではございませんけれども,別途地方交付税として事業費に対しまして約44億円,後年度の元利償還金386億円に対しまして約110億円,総額で約154億円が補てんされると見込んでおりますので,御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ◎参与(井上仁君) 浅越最終処分場の鉄くず処分についてのお尋ねでございます。 松ケ鼻最終処分場の鉄くずの処分につきましては,運搬と処理を含めた時間帯で契約をしておりましたが,浅越最終処分場では運搬と処理をおのおのトン当たりに改めております。処理委託費は,処理経費から鉄の売却代金を差し引いて算出するようにしております。鉄の市況を反映させるべく四半期ごとに見直しをすることにいたしております。 次は,浅越最終処分場の供用開始と埋め立ての時期についてのお尋ねでございます。 浅越最終処分場につきましては,本年1月25日から供用開始をしております。埋め立て可能期間は従来のスピードで埋まっていくと想定いたしますと,約1年半程度と短いことが予想されます。そのため,ごみの減量化等を推進し,できる限りの延命化を図っていきたいと考えております。 以上でございます。   〔26番有井靖和君登壇拍手〕 ◆26番(有井靖和君) 市長さん,もうくどくど言うてもいけませんので,いずれにしても耳を謙虚に傾けていく,取り入れるものは素直に取り入れていく,こういう姿勢はぜひ大事にしていただきたいと,このように要望しておきたいと思います。 操車場跡地の今補助金という問題,これは明確には固定してないんですが,約5億円,地方交付税。しかしながらね,将来的にこれだけ不景気で,僕はそんなに期待できないいうような気がするんですね。起債といったところでですね,借金になってくるのは間違いないわけですが,真剣に考える余地がある。これも時間をかけて,まだ検討してもらう余地があるというように思いまして,ここら辺は再質問を避けるとしてですね,細谷川の問題をちょっと,市長さん,細谷川と,こういうな細い谷の川,字でそういう漢字で書くわけですけどな。万葉集でも非常にうたわれたりしてね,非常に古今和歌集,非常に私らは歴史がうといもんですから,よく知らないんですが,お年寄りの研究家などに聞きますとですね,これを大事にしとかにゃあいけんのですけえど,今から約十七,八年前にね,開発業者の不法な投棄がありましてな,もう年じゅう御陵の水がずうっとそこへ流れてきてたまってね,そっから細谷川へ年じゅう流れてきて,吉備津神社の裏の,いまだに残っておる,滝が残っとんですがね。 そういう非常にそこへ行ったら落ち着くというか,その後こんな立派なところをほっとくにはいけんということで,当局も理解をしていただいて,楽しく歩ける道にしてほしいということでね,第1期はしていただいたんですが,第2期としてその上流が民地になってくるわけです。そこがまたきれいなとこなんです。しかしながら,先ほど経済局の答弁とね,建設局長さんの,歴代建設局長さんの議会答弁とがね,どうも一致してないんです,経済局長さんの。当時ですね,田中さんがね,前向きな答弁してくれとんです。県立自然公園地域内に定められとると,県のね。この自然の風景を保護して,その利用の増進を図ることに今努めとんじゃと。したがって,細谷川沿いの一部を遊歩道として整備し,多くの市民に利用されておるん。さらに,上流については,積極的にですね,関係機関と協議して,その整備の検討を急ぐと。 さらに,平成3年6月の議会では,春田建設局長はですね,関係者と協議しながら事業計画を立てるというとこまでやってくれとんです。その事業計画を立てる必要な手続をするんじゃと,そういうように向けて今努力しとんじゃということになっとんですが,今経済局長さんが言うることを聞きょうりゃあ,何ぼうにも眠てえような話をする。後退したようなね。これじゃあやっぱりいけんと思う。 松くい虫だけを処理するのは,言うてくれえ,したるからいうようなことじゃあじゃな,もう夢も希望もあったもんじゃありゃしませんが。そういうことで,建設局長さんと,建設局とね,観光物産課との意思疎通,横の連絡,あるいは支所,関係者,県のね。本気でそれをやってちょうでえ。 冒頭市長さんにも言うたでしょう。あなたの部下が言いっ放しの,私ら聞きっ放しかと,こうなったんじゃいけませんのでね。こっからやっぱり始めてください。市長さん,よう指示してくだせえよ,もう2遍と言わんさんように。 それから,瀬戸大橋の開通前と開通後。今造山のね,駐車場の整備はね,前観光物産課長さんにいろいろお訴えをしたところ理解してくださって駐車場の整備を予算つけてくださった。今もう年度末ぎりぎりにね,これ早くできとったんですよ,実は。早くできとったんじゃけえどね,結果的に予算つけたのが観光物産課じゃということで,観光物産課がそのせにゃあいけんということでね。それも私がおいちょっと関係者皆集まってくれえいうことで集まってもろて,これはどねんなりょんならいうことになって,いや観光物産課で絵をかかにゃあいけんのんかと,こうなったんで。それで,結局事業が始まってきたのはね,年度末ぎりぎり。こんなことじゃあね,早期発注じゃ,早期なんじゃりゃ言うて上手う上手う上手う上手う過去に言わりょうるけど,それはもう納得いかんのん。現実なっとらんのん。しかも,雨が降ってもできるとこ,駐車場いうのは。 そういうようなことが,一例を挙げてね,市長さん,申させていただきょんですけえどね。これじゃあ,これは本当何ぼう上手う言葉並べてもろうてもね,納得いかんと思うんな。だけど,これはもう過去のことは過去のことでよろしいから,今後ですな,ひとつもう二度とそういうようなこと言わささんように部下の方の御指導をよろしくお願いします。 それから,お稲荷さんの,これも私が2遍ほど定例的にやりましょうということで,2遍集まってもろうた。助役さん,なかなかいいようにうまく答弁さりょうたから,あほらしゅうて聞きょうたんじゃけえど。これは違うん。したがって,本気でこれは取り組んでくれにゃあね,取り返しのつかんことになる。そうのうてもう行ってみたらもう鼻がちぎれるような。そりゃそうじゃ。罰が当たるいうふうなもんじゃないん。したがって,これはもう懸案事項なんです。それで,真剣にね,やっぱり地域住民の知恵もかりながら,協力を得にゃあいけません。県の方の管理責任もあるわけですね。したがって,私は真剣にこれはですね,岡山市の本当に観光地の,有名観光地の一つの整備としてね,これは一大事業としてもいいと思うんですわ。これは簡単にそこんところ,コンクリー塗って親子水路をつけて直るというようなもんじゃないんです。これは県の責任もあるんです。どんどんどんどん川の上へ家を建てさしたりね,それから個人の当然一人一人の責任もあります。そういうものを網羅して大がかりなですね対策,プロジェクトいいますか,そういうぐらいなのをつくっていただいて,応分の負担が要るんなら呼びかけてですね,整備をしていただくことが,私は急務じゃと思っとんです。これをほっとったら大変なことになりますよ。 冬でもね,におうんです。何回かね,あそこを見さしてもろうたんです。水道管を夜破裂したらいけんいうことで,これもいろいろいろいろ協議して水道管を入れてもろうたん。そのときにね,あれをはぐった。昔は僕ら子供の時期の時は入りょうた,頭んまで。それが稲荷山が山火事がいったりしてからどっどっどっどっ上流から流れてきて,もうヘドロでね,これくらいですわ。これくらい言うたら,30センチほど。もうあいとらん。しかも,ウジがおるん,よっけえ。消防局長さん,知っとられるかもわからんけどね。あっこでよく放水の防火訓練するん。ウジがどっとこどっとこ飛ぶんよ。そういうような状態になっとりますんで,衛生面からしても私はほっとけないし,あそこの観光地の一つの整備からしても,これは県の責任もあるんですから,県を網羅しながらね,やっぱり引き込んでぜひ。 それから,保健所からの立場からすりゃあ岡山市も保健所がこっちへ移管されて,そこら辺のものもこっちへ来るんかもわかりませんがですね,あそこの衛生上の問題は放置できない問題もございます。 そこで最後に,もう4分ほどですので,市長さんももう一遍理解を深めいただく上で,細谷川のね,いわゆる由来というものを教育長さん知っとられると思うんでね,ちょっと教えてください。私はわかっとんですけれど,市長さんや,本気で取り組んでもらわにゃあいけんので,もう一遍よう聞いといてください,皆さん,関係者の人は。 終わります。 ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 有井議員の再質問に対しまして御答弁申し上げますが,この吉備津神社周辺,細谷川を含めた整備計画についてでございますが,今まで経済局の方と建設局の方で,あるいは意思疎通が欠いていた面があったかもしれませんが,これからは県が基本的には御案内のように吉備史跡の県立自然公園利用計画というものを立てておりますが,今後ともその県とそれから私ども内部の問題ですが,建設経済両局,そして支所,それぞれ意思疎通を図って鋭意検討を進めてまいりたいと存じますし,また駐車場を初めとした施設についてもですね,年度末にならないようにできるだけ早期に整備を進めてまいりたいと考えております。 ◎助役(高島進君) 年間大勢の観光客が来る高松稲荷山,ここは排水上の隘路がありまして,悪臭,あるいは衛生面での問題が多いということは確かに重大なことであろうと存じます。ただ,直ちに対策となりますと,物理上いろいろ制約がございますが,先ほど申し上げましたとおりでございますけれども,引き続き私どもといたしましても,地元関係者,それと県とともども検討を続けたいと存じます。 ◎教育長(奥山桂君) 細谷川の由来について述べよということでございます。 吉備津神社の本殿から長さ398メートルの回廊を通って行きますと,その末端に「吉備中山細谷川古跡」と,太字の石碑が立っておりまして,そこが細谷川と言われておるのであります。その石碑の裏側に「真かねふく吉備中山おひにせる ほそたにのおとのさやけさ」と刻まれております。この和歌は,西暦905年,延喜5年でございますが,に勅撰和歌集として編さんされました古今和歌集におさめられておりまして,平安時代中ごろ以降に山陽道の近くで当地方屈指の大社であります吉備津神社付近の情緒豊かな名のある川として広く都に知れ渡っていたものというふうに思われます。 以上でございます。 ○議長(花岡薫君) 次は,順序に従いまして楠木君。   〔3番楠木忠司君登壇,拍手〕 ◆3番(楠木忠司君) 御苦労さまです。きょうは私が4番目ということで,あと一人おられます。私の方は,簡単に質問もしたいと思います。また,当局におかれましても,質問の通告の原稿まで渡しておりますので,簡単に答弁の方はお願いしたいと思います。 また,きょうは市長に対しましてかなり手厳しい質問等もあります。私は,これは個人的な考えでありますけれども,この2年間市長はよくやってきたと,そのように私自身は評価をいたしております。これから岡操跡地の購入の問題,また多くの市政にわたりまして課題が山積いたしとるわけでありまして,これからも特にお体には十分留意されまして,頑張っていただくことをお願い申し上げ,どうか私の質問に対してもいい回答をいただくようにお願いをしておきたいと思います。 それでは,通告に従いまして質問をさしていただきます。 まず,クラインガルテン構想についてお尋ねいたします。 平成5年度の予算でクラインガルテンの整備事業費として2億660万円が,クラインガルテン国際シンポジウム開催経費として400万円が計上されております。 私自身がこのクラインガルテンといって何かよくわからず,当局にお聞きいたしました。これはドイツで生まれた市民農園のことだそうであります。なぜ岡山市がドイツのまねをしなければならないのか,その辺に率直な疑問も持っているところでございます。 岡山市の市民農園は,平成3年4月現在市内27カ所,総面積3万3,068平方メートル,884区画あるそうであります。運営主体は市が4カ所の4,978平方メートル,207区画,その他は農協によるものとなっているそうであります。開設場所は,市街地区域内にあるものがほとんどであり,農園1区画当たりの規模は30平方メートル以下が約7割を占めており,使用料は年間3,000円から7,000円ぐらいだそうであります。年間利用期間は大体1年から2年となっており,その競争倍率は約2倍ぐらいだそうであります。これらの市民農園は指導員や管理人を常時置いてる農園はなく,地主の善意に頼っているのが現状であります。また,トイレ,水道,駐車場,物置等の施設の整備状況は,いずれも30%未満の低い状況と聞いておるわけでございます。 しかし,このたびのクラインガルテン構想は,今までの市民農園の考え方を180度変えるものではないかと思います。この構想は平成2年6月15日,市民農園促進法が成立したのを受けて各地でいろいろな構想が具体化しているそうであります。岡山市の構想は,この市民農園整備促進法を利用して,ログハウスつきの大規模な市民農園を整備しようというものであります。面積は約6ヘクタール,事業期間は平成5,6年度の2カ年となっており,貸し農園,触れ合い広場,クラブハウス,駐車場,見本園等の設備をつくる予定だそうであります。目的としては,労働時間などにより余暇時間の増大が進んでいる中で,都市住民のライフスタイルは物の豊かさから心の豊かさへと変化している。土への親しみ,農産物の生産等,農業,農村の関心の深さがうかがえる。都市住民が自然と触れ合い,ゆとりある生活空間を求めて週末をのんびり過ごせる滞在型の市民農園の整備を行うとなっており,場所はモデル的に牧山地区となっています。そして,前述したような予算が平成5年度で計上されているわけでございます。確かに,市民ニーズとして市民農園の整備拡張の要望が強い中で,クラインガルテン構想は理解できますが,今までの市民農園の発想とかけ離れたものでございます。 それでは,以下数点について質問をさせていただきます。 第1に,この事業は平成5,6年度となっていますが,全体の事業費は幾らか。 第2に,場所は牧山地区とのことでありますが,この土地は買収するのか借り上げなのかお尋ねいたします。 第3に,今までの市民農園と比べ1区画当たり150から200平米となっていますが,幾らぐらいで貸すおつもりなのか。 また,何区画整備する予定なのかお尋ねいたします。 第4に,管理,運営,指導はだれが行うのか。 第5に,現在の市民農園を借りてる方は比較的お年寄りが多いと思われますが,どのような年代,方を対象とされているのか。 第6に,事業費の関係ですが,岡山市以外からの出資も考えているのか。 第7に,交通アクセスはどのように考えているのか。 第8に,応募方法と貸付期間は何年か。 第9に,この2年間の具体的な計画内容についてお示しください。 この項の最後に,来年2月に国際シンポジウムを開催する予定でありますが,具体的な内容についてお聞かせください。 次に,さわやか通勤キャンペーンの再生についてお尋ねいたします。 昨年の2月議会でさわやか通勤キャンペーンの再生についてということで質問をさせていただきました。その中で,平成4年度の事業について質問し,建設局長は街頭指導,または懸垂幕の設置,チラシの作製配布,企業の意識調査等をやってまいりたいと答弁をされております。 そこでまず質問ですが,平成4年度の主な事業内容と成果をお聞かせください。 また,企業に対する意識調査の結果はどのような内容かお尋ねいたします。 次に,これからの取り組みについて提言を含め質問をいたします。 私は,昨年の質問の中でもさわやか通勤キャンペーンは交通政策の一環ではないかと申し上げました。この点についてどのようにお考えか,まずお尋ねいたします。 第2に,この運動を推進していくためには,交通関係の5団体だけで十分と思っておられるのか。もし十分と思っておられるのであれば,運動の成果をお示しください。 第3に,これからの運動ですが,平成5年度の主な事業と予算額についてお聞かせください。 第4に,今後この運動を大きく盛り上げるためにはどうすればよいとお考えかお尋ねいたします。 第5に,新交通システムについてお伺いいたしますが,ガイドウェイバス方式の新交通システムの構想があります。現在どのようになっているのかお尋ねいたします。 次に,パーク・アンド・ライド方式について質問いたします。 西大寺駅前の清算事業団用地約5,000平米を購入し,そのうち1,500平米を駐車場に,残りをパーク・アンド・ライド方式の駐車場にしていくと聞いております。この方式は,公共交通利用の促進,市街地の交通混雑緩和対策の中でも有効な手段ではないかと思います。早期に実現するよう要望しながら次の項について質問いたします。 第1に,平成4年度に岡山市交通基本計画を策定するとなっておりますが,何を重点に基本計画をつくるのか。この基本計画の中にパーク・アンド・ライド方式は何カ所ぐらい考えているのか。 第2に,何台ぐらいの駐車スペースを見ているのか。 第3に,バス会社との協議は現在行っているのかどうか。 以上,3点についてお尋ねいたします。 次に,広報活動についてお尋ねいたします。 市の広報活動として,市政全般を知らせるための広報紙である「市民のひろば」,テレビ,ラジオ等のマスコミを利用しての広報,火災予防とかごみの分別収集等の徹底のためのチラシ,広報紙による宣伝活動等々多くの手段を使って広報活動を行っています。しかし,物事によってはまだまだ十分徹底したとは言えないものもあります。また,町内会においても町民に徹底を図るためいろいろと苦労をしているところであります。その一つの方法として,掲示板による広報の方法もあります。また一つとして,スピーカーによる方法もあります。このたびの質問は,掲示板の関係とスピーカーによる広報について提言,要望を含め質問をさせていただきます。 まず,市としての掲示板を設置したらどうかと思います。場所は市の施設はもちろんのこと,病院,バス停,駅,郵便局等々,人が多く集まるとこでいいのではないかと思います。また,町内会にもお願いして設置できたらと思います。 そこで質問ですが,まず必要と思っておられるのかどうかお尋ねいたします。 必要と思っているならば,場所についての考えがあればお聞かせいただきたいと思います。 次に,スピーカーによる広報ですが,今まで町内会として大雨や台風,火災などの災害時,また各行事,慶弔関係等一度に聞かせたいときに拡声器による広報は大変便利であると思います。 そこで質問でありますが,掲示板と同様,市はそのような拡声器が必要と考えているのかどうかお尋ねいたします。 次に,図書館整備計画についてお尋ねいたします。 現在の図書館整備計画は昭和57年に策定され,その整備計画に基づき図書館の整備が進められてきました。昭和58年には中央図書館の建設,平成2年に岡山市総合体育館図書室が移管されて,浦安総合公園図書館となり,そして昨年の5月に複合施設として幸町図書館が建設されております。しかし,整備計画からいえば,目標達成にはほど遠い状況であります。そして,現在見直しが進められていると聞いております。 そこで次の数点について質問いたします。 第1に,見直しする理由と見直しの時期はいつか。 また,見直しの主な点は何かお尋ねいたします。 第2に,市民ニーズは多様化しており,幸町図書館みたいな複合施設が地区館の建設でもいいと思いますが,そのお考えをお聞かせください。 第3に,今後見直される計画によって年次計画で実施されると思いますが,今後の見通しについてお尋ねいたします。 第4に,地区館の建設に際しては地元の関係者の意見を聞くことが必要と思いますが,どのようにするおつもりなのか。 以上の点についてお尋ねいたします。 最後に,新設校である御南小学校についてお尋ねいたします。 現在御南小学校は来年4月の開校に向け工事も急ピッチで進んでおります。しかし,開校までには解決しなければならない問題も多々あると思います。その1つは,区域の決定であります。まだどちらの学校に行くか決まっていない地区があると聞いていますが,どのようになっているのか。もしまだ決まっていないのであれば決定のタイムリミットはいつごろとお考えなのか。 2つに,通学道路であります。今保・田中線でありますが,現在の予定では来年の開校までには完成しないと言われております。完成はいつか,それまではどのように対応するのか,あわせておくれた理由をお尋ねいたします。 また,平成5年度の予算で地方道路整備費として橋梁部分の臨時交付金,事業費として1億1,600万円が計上されております。来年度の事業予定と総事業費をお聞かせください。 第3に,県道妹尾・御津線からの進入路の確保はできたのか。 この項の最後に,現在の工事の進捗状態はどうか。新設校では,突貫工事で後から欠陥が指摘されることがしばしばありますが,工事に関しては万全を期しているのかどうか。 以上の点についてお尋ねいたします。 以上で第1回の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 楠木議員の個人質問に対しまして御答弁申し上げます。 クラインガルテン構想についての一連のお尋ねでございますが,一括して御答弁させていただきます。 クラインガルテンにつきましては,現在ある市民農園のようにただ単に農産物の栽培のみを目的とした区画の小さいものではなくて,農産物の栽培を通して市民が土と親しみ,さらには高齢者の生きがいの場,児童の体験学習の場,コミュニティの場として有効に機能するようなより区画が広く,また駐車場や休憩施設などの付帯施設もあわせて整備することを基本としております。 議員御指摘の今までの市民農園の発想とかけ離れたものということでございますが,市民農園にはいろいろなタイプがありまして,徒歩や自転車で行ける範囲の生活圏型と市街地より比較的離れて車や公共交通機関で通えるセカンドライフ型と,それから市内外からの利用者を対象とした都市農村交流型の3つのタイプが大別されますが,このクラインガルテンを設置する場所によってそのタイプが決まってくると思われます。 私どものやろうとしてる今回モデルとして整備を行う牧山地区につきましては,この中でセカンドライフ型のタイプの市民農園でありまして,市民が自然と触れ合い,と同時に週末をのんびりと過ごすということを目的としております。 今回予算をお願いしておりますクラインガルテン整備事業につきまして,順を追って御答弁させていただきますと,事業費につきましては平成5年度に用地測量と用地整備費等で2億660万円をお願いしておりますが,完成までに要する経費は約5億円程度必要であると考えております。 用地につきましては,市民農園整備促進法の趣旨に従いまして,市が地権者から借り上げて整備を行う予定でございます。 それから,今回整備を行う農園は2タイプでございまして,1つは1区画が150平米程度のもの,これは小さな小屋というのか,休憩施設つきのものと,それからもう一つは1区画が50平米程度のものを予定しておりまして,今後基本設計を行う中でそれぞれの区画数を決めてまいりたいと考えております。 また,その利用料につきましては,借上農地の賃借料との関係もありますが,できる限り低額にしたいと考えております。 それから,管理,運営につきましては,農業協同組合を考えております。 また,指導につきましては,農業改良普及所と農業協同組合,地元農家等を予定しております。 それから,利用者につきましては,広く市民を対象にしたいと考えております。 それから,事業費につきましては,これは岡山市の事業として取り組むものであるため,他からの出資は考えておりません。 それから,交通のアクセスにつきましては,JR津山線,自家用車利用などを考えております。 それから,募集につきましては,市の広報紙等で行いまして,貸付期間は一,二年を予定いたしておりますが,詳細については今後検討をしてまいりたいと考えております。 それから,整備を行う2年間の計画内容につきましては,平成5年度には先ほどもちょっと申し上げましたが,用地測量,それから実施設計や貸し農園の用地整備を行いまして,平成6年度には利用者相互のコミュニティーの場としてのクラブハウス,利用者と地元農家との交流を行うための触れ合い広場,利用者の休憩施設,それから見本園,駐車場などを整備する予定でございます。 それから,この項の最後に国際シンポジウムの開催についてでありますが,来年の2月に岡山市と日本クラインガルテン研究会の共催により開催する予定でございます。内容につきましては,ドイツ,スウェーデンからクラインガルテン関係者を招きまして,基調講演やパネルディスカッションを行い,さらには市内の市民農園の見学や意見交換などを行うものでございます。 次に,さわやか通勤キャンペーンについてのお尋ねでございますが,今の交通関係の5団体での運動の推進で十分かというお尋ねでございますが,この各種団体,関係団体等の連携のもとに一体的な実施が効果的であると考えておりまして,現在見直し中の岡山市交通基本計画の中のソフト面での計画の中で,交通キャンペーンの基本理念とか運動団体による推進のあり方を含め現在検討をしているところでございます。 今後のこの運動の盛り上げをするためにどうすればよいかということですが,これは本市の総合交通対策の一つとしてさわやか通勤キャンペーンが幅広く市民運動として定着するよう,今後事業所を含め幅広く運動の呼びかけを行うとともに,これまでのさわやか通勤キャンペーン運動の進め方についてもここら辺で総点検を行ってまいりたいと考えております。 なお,その他の御質問につきましては,担当局長,参与から順次御答弁させていただきます。 ◎市長公室長(山本俊介君) 広報活動につきまして,市の施設はもちろん人が多く集まる場所へ掲示板を設置してはどうかという御質問でございます。 市民参加の開かれた市政を進めていく上で,広報の持つ役割は重要なもんであると考えております。広報手段といたしまして,大別をして新聞,テレビ,ラジオ等のマスメディアに情報提供をいたしまして,これらの媒体を通じまして広報するものと,広報紙の発行,市政テレビの放映,また各課で作製をいたしますチラシ,パンフレット,ポスター等の配布,掲示,さらには職員が口頭でお知らせをするなど,自前の手段により広報するものとの2種類がございます。 御質問の掲示板による広報でございますが,必要かどうかということについてでございますが,既に市の関係施設では掲示による広報を実施しております。これらの実施方法の見直しをして拡大充実を図る一方で,その他の公的施設,例えば郵便局等でございますけれども,掲示板の設置につきましても利用される市民の方々の利便性,用地の問題,掲示物の着脱,施設管理者の協力,また管理方法などの解決をしなければならない問題がありますので,調査検討をしてまいりたいと考えております。 町内会への広報としての拡声器による広報は便利であると思うがということでございますが,市の広報活動としてのスピーカーによる広報は,現在災害時や税,選挙等の市民啓発などに広報車による広報を実施しております。御提言の町内会への拡声器の設置についてでございますけれども,各町内の広さ,規模,町の形態等が異なることや住民の方々のニーズもさまざまなものがあると考えられますことから,地域の実情にあわせて町内会の自主性にお任せするのが適当であると考えておりますので,御理解を賜りたいと思います。 ◎建設局長(春田巌君) さわやか通勤キャンペースの再生についてのお尋ねでございますが,まず平成4年度の主な事業内容と成果について,また企業に対する意識調査はというお尋ねでございます。 平成4年度の主な事業内容でございますが,さわやか通勤運動について街頭指導,啓蒙指導用チラシ,ティッシュペーパーの配布,懸垂幕の設置,ラジオスポットによる市民への啓発及び市内各地で開催された交通安全推進大会等で本運動への理解と協力を訴えてきたことなどでございます。 また,御指摘の企業に対する意識調査につきましては,さわやか通勤運動を展開する中で,時差出勤,公共交通機関への乗りかえ等がこの運動の中心的な課題の一つと考えており,この見地から現在見直し中の岡山市交通基本計画の中で,市民,企業の意識調査の具体的な方法についても検討をいたしておるところでございます。 今後の取り組みについての中で,さわやか通勤キャンペーンは交通政策の一環かとのお尋ねでございますが,さわやか通勤キャンペーンは,現在見直し中の岡山市交通基本計画に,交通キャンペーンの計画を掲げ,ソフト面での交通政策の一環として位置づける考えでございます。 平成5年度の主な事業と予算額はというお尋ねでございますが,平成5年度の主な事業と予算額につきましては,4年度の事業に加えまして,市内の主要県道,国道等の歩道橋に横断幕設置,啓発用ワッペン並びにポスターを年3回程度,市内主要道路での早朝啓発テント村の設営が主なものでございます。 なお,予算額は407万2,000円でございます。 以上でございます。 ◎参与(菱川公資君) まず,さわやか通勤キャンペーンの中,ガイドウェイバス,ガイドウェイ方式の新交通システムの構想はということでございます。 現在の進みぐあいということでございますが,現在国,県,市等関係者で導入の効果,交通結節点のあり方等を調査中であります。 また,導入につきましては,諸々の問題も残しておりまして,県を初め各関係機関が協議しながら問題点の整理に向けて検討をされていくことになっております。 次に,パーク・アンド・ライド方式に関連をいたしまして,今回の交通基本計画の重点は何か,あるいはパーク・アンド・ライド方式の箇所をどのくらい考えておるのか。また,駐車スペースは,あるいはバス会社との協議はということでございます。 岡山市交通基本計画は,都心部一点集中型からネットワーク型交通体系への転換を目指しまして現在策定中でありますが,その中に重点項目の一つといたしまして,パーク・アンド・ライド方式の駐車場の整備を取り上げております。この方式は,議員御指摘のとおり,都心部への自動車流入を抑制し,混雑を緩和する手段として有効であると考えておりまして,市内数カ所のJR駅で検討をいたしておりますけれども,具体的駐車台数,スペース等につきましては,今後の事業実施の段階での検討になると考えております。 また,バス会社等関係団体との協議につきましては,交通問題懇談会等でもパーク・アンド・ライドということではございませんけれども,バスの環状化等に対する意見をいただいておりますし,個別にも協議をいたしておるところであります。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) 教育に関しますまず最初のお尋ねは,図書館の整備計画についてのお尋ねでございます。 まず,見直しをする理由,時期,また見直しの主な点についてのお尋ねでございますが,生涯学習のための中核施設であります図書館をより充実させるために,特に地区館の役割とその規模についての考え方に見直しの必要性が生じてきておるわけでございます。このような理由から,平成4年度末を目途に地区館の規模及びエリア等について見直しを進めておりまして,現在最後の詰めの作業を行っているところでございます。 次は,幸町図書館のような複合施設がよいと思うがというお尋ねでございますが,どのような機能を備えた施設にしていくのがよいかというようなこと等につきましては,整備計画に基づきまして地域の特性などを踏まえて検討をしていかなくてはならないというように考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,この図書館の整備計画についての年次計画の見通しはというお尋ねでございますが,先ほどお答えいたしましたように,今見直しの最後の詰めの段階でございますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,地区館建設には地元関係者の意見を聞くかというお尋ねでございますが,この建設に当たりましては地元関係者等の意見も反映できるよう配慮してまいりたいと考えておるところでございます。 次は,御南小学校の通学区域の決定はどのようになっているか。また,そのタイムリミットはというお尋ねでございますが,御南小学校の通学区域につきましては,大変関係の皆さんに御心配をおかけしておるところでございます。御承知のように,御南小学校は西小学校の単独分離校でございまして,25クラス程度の学校規模で平成6年4月の開校を目指し,準備を進めているところでございます。母体校と分離新設校のどちらも適正な学校運営ができるようにということで,現在,通学区域設定審議会にお諮りをしておるところでございますが,いまだ決定を見ておりません。今後とも地元の方々の御理解と御協力をいただきながら,できるだけ早く区域の決定ができるようさらに努力をしていきたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 次は,今保・田中線の完成時期,完成までの通学路対策,道路整備がおくれた理由及び平成5年度の事業予定の総事業費はというお尋ねでございます。 今保・田中線の整備につきましては,平成5年度から3カ年の継続事業として整備を予定いたしております。御指摘のように,平成6年4月の開校までには間に合いませんので,平成5年度におきまして笹ケ瀬川に仮設橋を設置し,通学路として対応していきたいと考えております。 次に,今保・田中線整備のおくれでございますが,道路整備予定地内の土地所有者との交渉が難航をいたしましたため,事業化におくれが生じたわけでございます。 次に,平成5年度の事業といたしましては,仮設橋と今保側の用地取得の補償,道路工事及び笹ケ瀬川橋梁の左岸下部工並びに田中側の補償等を行う予定でありまして,平成5年度事業費としましては,臨時交付金を含む事業費11億9,710万円をお願いをしておるところでございます。 なお,総事業費は約28億円を見込んでおります。 次は,県道妹尾・御津線からの進入路の確保はできたかというお尋ねでございますが,県道妹尾・御津線から笹ケ瀬川右岸までの道路用地取得につきましては,一部の方を除き近日中に順次契約の締結の運びとなっております。 なお,一部の方につきましても,地元期成会の大変なお力添えもいただきながら,早急に解決するよう努力をいたしておるところでございます。 最後に,現在の工事の進捗状況はどうか,工事に万全を期しているかというお尋ねでございますが,御南小学校の建設工事につきましては,現在基礎工事を施工中でありまして,予定の工程どおり順調に進んでおります。工事につきましては,地盤改良工事を実施するなど万全を期しながら工期内完工に努めているところでございますので,御理解いただきたいと思います。 以上でございます。   〔3番楠木忠司君登壇〕 ◆3番(楠木忠司君) 再質問をさせていただきます。16分ほどありますから,ゆっくりさしていただきます。 まず,ちょっと順不同になる点についてはお許しをいただきたいと思いますが,答弁漏れがございます。さわやか通勤キャンペーンの再生についての中で,企業に対する意識調査の結果はどのような内容かということについて答弁なされておりませんので,していないんならしていないと,しとんならしとるというふうに,その内容を示してください。さっき何かごちょごちょっと言って余りよくわからなった内容なんで,再質問の中でお願いいたします。 それから,同じさわやか通勤キャンペーンの再生の関係でございますけれども,市長から答弁もなされました。今度今見直してる基本計画の中で考えていきたいということでございます。市長の方も今の5団体の中で,いわゆるこの交通安全対策課がやってる中ではなかなか難しいというふうに御理解をいただいとると思います。そういった面ではこれからその運動も盛り上げていかなければなりませんし,そういった面ではきょういろいろ議論になってます道路網の問題にいたしましても,いわゆるハード面ではかなりの時間と金も食うということでソフト面にもぜひこれからの基本計画の中で力を入れていっていただきたい。そのためにもさわかや通勤キャンペーンの再生ということでぜひお願いをしておきたいと思います。 同時に,具体的な運動について,平成5年度の予算の関係も建設局長の方から言われましたけれども,やはり金をかけるのは幾らかけても結構なんですが,いかに地域の人とか,また市民の方々が実施するかということが問われているわけであります。 もう一件,再度ここで質問させていただきますけれども,例えば市役所ですね,市の職員もかなりの人数おられますけれども,じゃあ市の職員がこのさわやか通勤キャンペーン,いわゆる1週間に1回はマイカーから公共機関なりそれから自転車なり,そういったものでマイカーをやめようというのが一つの運動でありますけれども,どのような実施状態なのかということもひとつお聞かせをいただきたいと思います。 また,去年の2月議会のときに,先ほどもお話がありました亡くなられました建築の課長さんですか,あの方については大変さわやか通勤キャンペーンの運動に熱心だということも聞いておりますので,当局におかれましてもぜひそのあたりにつきまして1週間に1遍は公共交通機関使うなり,他の機関を利用して来るということでお願いをしておきたいと思います。 それから,公室長の関係で,掲示板の関係と拡声器の関係をお尋ねいたしました。これもちょっと1つ答弁漏れがございます。 実は,掲示板の関係で町内の方から掲示板について要望をした場合どうなのかというところで,町内に対して,例えば私も町内のお世話さしていただいておりますけれども,町内として掲示板が欲しいと,市の方にぜひ設置してほしいと言った場合,市の方としてどうするのか。例えば,何ぼうか助成金出しましょうというのか,それはもう設置しましょうというのか,その点についてもぜひお聞かせをいただきたいと思います。 それからもう一つ,先ほど公共の場所についても設置の意向というのがございましたけれども,やはり広報をやる場合,私も実は去年京都の方にちょっと行っておりまして,京都市というのは京都市自体で広報,いわゆる掲示板を町のあっちこっちにしてるわけです。例えば,バスを待ちょうても後ろに広報,京都市の掲示板がある。それから,それぞれのとこにありまして,歩いて行っても掲示板が目につく。じゃあ今その掲示板の中で,例えば今市というのはこういう催し物してますよと,皆さん方ごみの問題についてはこうしてくださいよというふうなことも掲示板の中に掲示されておりました。ぜひこのことについては真剣に取り組んでいただき,今の市のいろんな,先ほど広報の中ではマスコミを使ったりテレビを使ったり,またラジオ,新聞,そして直接口頭とかチラシとかパンフレットとかいろいろ言われましたけれども,この種の問題についてもぜひやっていただきたいと思います。 同時に,拡声器の関係です。これ緊急な場合,知らせる場合も大変便利でありまして,先ほど広さとか規模とかそのニーズもさまざまとか,地域の実情もあるから自主的にということは市としてはやる気がないというふうに聞いたわけですけれども,そうじゃありません。町内としてはぜひそういう拡声器があれば,例えば私の花尻でありますけれども,笹ケ瀬川が堤防が決壊するかもしれんという,そういう緊急時,また火災が起こってる,そういうときにはやっぱり町民にいち早くこういう状態ですよということを知らせるためにも大変有効な手段だということを先ほども申し上げましたので,ぜひこれについても,すぐ助成をしてくれえとかいうことは言いませんけれども,やはり検討をしていただきたいと思いますので,再度のお考えをお願いしたいと思います。 それから,クラインガルテンの構想の関係です。一連の関係に対しまして,答弁をいただきました。どうもこのドイツの写真ですが,ドイツの関係とかいろんなところの写真見るだけではよくわかりません。やはりクラブハウスをつくったり,またいろんな触れ合い広場をつくったり,そういうものをつくる。そして同時に,花をつくる,農園をつくる。いろいろ発想自体は私も別に反対するわけじゃありませんけども,どういうものかよくわかりません。できる限り具体的なもっと細かい計画について,きょうのこの場ではありませんけれども,お示しをいただきたいと思います。 あとは交通のアクセスの関係で,JRの津山線か自家用車を使って行ってくれえというふうな話であります。牧山地区に何であんな,あんな言うたら失礼なんですが,大分岡山市から行っても北の外れで交通の便も余りよくないところだと思います。土地は安いかもしれませんけど,なぜ牧山地区に決まったのか,その経緯について1点お聞かせをいただきたいと思います。 それから,新交通システムについて少しお聞かせをいただきたいと思います。 今の段階では,ほとんどまだ調査の段階,検討の段階でまだ全然どうなるかわからないということらしいので,余り込み入った話もできません。ここに都市モノレール新交通システムという一つの小雑誌,これコピーしていただいたんですけれども,これは京都でいただきました。その中で,都市モノレール等実施箇所というのが16路線こん中に載っております。その中で,ガイドウェイバスというのは,名古屋市の志段味線というのが,その構想に入っておりまして,これ第三セクター,大変岡山の構想と似てるんですけれども。先日名古屋市に行きましていろいろこのガイドウェイバスについて聞きました。岡山に当てはめた場合,ちょっと規模が違い過ぎるんですね。例えば,向こうの志段味線というのは,行き先に大体700ヘクタールから800ヘクタールぐらいな今区画整理をこれから行うと。そこに大体1万1,000人ぐらいな人口が住むから,それを一つの輸送するのに使うというのが一つの志段味線の関係らしいです。岡山の場合は,今予定されてるのが空港をつなぐと。確かに,津高ということになりますと,その周辺にかなりの人口もおられますけれども,やはりこの辺の発想が若干ちょっと岡山と違うというふうに思いますので,この点につきましてはまだこの中に岡山という文字は全然載っておりません。そういった意味では,まだ全くの試案の段階といいますか,具体的にもなっておりませんので,これからここで答弁を求めてもこれ以上の答弁は難しいと思いますから,より慎重にやっていただくことをお願いをしておきたいと思います。 最後になりましたが,先ほどさわやか通勤キャンペーンの関係,建設局長,もう一回きっちり答えてください。それで,あともう一回質問さしていただきますので,よろしくお願いいたします。 それでは,再質問を終わらせていただきます。 ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 楠木議員の再質問に対しまして御答弁申し上げますが,クラインガルテンの構想につきましてですが,もっと細かなことについては別途市議会の議員各位に御説明させていただく機会を設けたいと思いますが,いずれにしましても週休2日制の導入の普及とか労働時間の短縮,そういった中で,また生涯人生80年代と言われる中で,健康でとにかく生きがいを持った生涯を送りたいと,そういう要望が年々強まっておると,そういう中で私どもの構想の中でこういう都市の住民がこういうクラインガルテンというか市民農園,そこに行って花や野菜をつくりながらそこに集ってくる市民の方々と触れ合うと,そういうことが一つの,セカンドライフとは必ずしも言いませんけれども,これからの健康的な余暇の過ごし方ではなかろうかと,それがまたコミュニティーの醸成にもなるということでございます。 それから,なぜ牧山地区に決めたのかということにつきましては,先ほどもちょっと申し上げましたが,管理,運営について農協の指導と協力というものが基本的に必要でございますし,そういったような関係とその位置的なもの,確かに牧山は岡山市の一番北でございますけれども,私どもとしては地元の熱意というものがありまして,これまあそこで市民と市長の語る会を,岡北中で語る会をやったときもですね,これはみずから考えみずから行うまちづくりをという題でやりました。その中でも地元のリーダーの方がぜひここでやりたいと,そういう地元の熱意があったわけでございます。したがいまして,牧山だけに限るというわけでありませんで,これはいろいろ報告書がつくられておりますけれども,市内にですね,候補地があればもっとふやしていきたいと考えておるわけでございます。 ◎総務局長(槌田邦夫君) さわやか通勤キャンペーンに関連しまして,市の職員の対応はということでございます。 市の職員につきましては,この運動を展開したときから毎月月の初め,1日ですが,ノーカーデーということで,他の交通機関,あるいは徒歩で来庁するようにというふうに呼びかけてずっとこの運動が継続して,今では定着しているというふうに思っておるわけでございます。特に率先してということで,市長も自宅から2キロ以上あると思うんですが,この日には歩いて来られておるというふうに私も承知いたしておるところでございまして,職員もこれに見習って励行しておるというふうに思うわけでございます。機を見て我々としてもこの運動を呼びかけて職員に徹底を図るようにいたしております。御指摘の趣旨を踏まえて,なおさらにこれを徹底するようにしていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ◎市長公室長(山本俊介君) 掲示板についての再度のお尋ねでございます。 公的施設への掲示板の設置につきましても,設置を依頼する場所等につきましては,やはり用地の問題もございますし,それから掲示物のつけたりとったりというようなこともございますし,施設管理者の協力が得れるかどうか,そういう問題もございます。また,管理方法など,それぞれさまざまな解決をしなければならない問題もございますので,今後調査検討して前向きに取り組んでまいりたいと考えております。 それから,町内会へ掲示板を設置してはどうかという御質問でございます。 町内会は,御存じのように市内に約1,480カ所もございます。そのすべてに市が設置するということになりますと,費用も相当多額に上るということもございますし,さらに掲示物の張りかえなどについて,その維持管理に十分な対応ができるだろうかというおそれもございます。 また,仮にその維持管理を町内会にお願いをするにいたしましても,相当の抵抗が予想されるというような問題点もあるわけでございます。町内会の掲示板につきましては,これまでも町内会が自主的に設置をされておられます。町内会が必要に応じて設置していただくのが基本であるというように考えておりますので,よろしく御理解をお願いしたいと思います。 それから,拡声器の問題でございますが,やはりこれも各町内会の置かれておるところ,市街地であるとか農村部であるとか,広さ,あるいは規模等,町内会の形態がさまざまでございます。そういうことから,一度に広報するのは大変有効な方法であるというようには考えてございますけれども,やはりこれも地域の実情にあわせて町内会の自主性にお任せするのがいいんではないかというように考えておりますので,御理解を賜りたいと思います。 以上でございます。 ◎建設局長(春田巌君) 答弁漏れでまことに申しわけないと思っております。 企業に対する意識調査の結果についてでございますが,現時点では意識調査については実施してございません。見直しの中でこの岡山市交通基本計画の中でこの意識調査の具体的な方法について現在検討をいたしておりますので,御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。   〔3番楠木忠司君登壇〕 ◆3番(楠木忠司君) 再々質問をさせていただきます。 今建設局長の答弁で,企業への意識調査はしていないということであります。なぜしていないのか,そういったことはお聞きする気はありません。していないというよりはできないと言った方が私はそのように思ってるわけです。 というのが,交通安全対策課の職員が11人,それから女性の交通指導員とか交通事故相談員,臨時職員入れて全体で22人ということで,これ交通安全対策課の内容,交通安全係が9人,自転車対策係が2人ということで,その内容を見ても今のそういうさわやかキャンペーン運動に携わる部分の方々というのがいないわけですね。交通安全の意識の関係の普及とか,それから交通安全の,これ一々読み上げたら時間の関係がありますから読み上げませんけれども,できないというのが率直なとこじゃないかと思うんです。 先ほどから申し上げてみましたように,この交通キャンペーンについては,やはり交通安全対策課では私は無理だと思うんです。今度交通の基本計画を今見直しがされて,それが近々できるというふうに聞いておりますけれども,ぜひこのキャンペーン的な運動については,交通安全対策課じゃなくして,やっぱり具体的なその政策という部分でいけば,企画室に帰るのが一番妥当だと思いますが,企画室も何か帰るのを嫌がっとるような雰囲気もありますけれども,何らかの独自な部までいかんでも課ぐらいを設けて,そしてこの交通対策全般にわたってこれから考えていくというふうなこともぜひしていただきたいと思いますので,その1点についてよろしくお願いしたいと思います。 それからもう1点,公室長ひつこいようですけどね,町内会が必要というふうに言った場合は,いろいろ市としては町内もいろいろ1,500からあるわけですから,それはいろんな町内がございます。それは必要ないいう町内もあれば必要だという町内ありますけれども,そういった必要だということで市に陳情したり請願したりお願いに来たり,そういったところについてはそれは前向きに考えていただきたいわけです,ね。それを,それはもう町内もいろいろあるから自主的に任すというんじゃなくして,やはり今も町内会で「市民のひろば」などのきっちり配っとるわけですよね。それから,市のいろんなチラシ,例えば消防から来るチラシとか,またごみの収集の問題とかいろんなことを町内としてはまじめに取り組んでるわけです。そういうものを張る掲示板ですよね。ごみなんかの,今だって分別収集がなかなかできない。リサイクルの推進員の方々も苦労してる。そういうなのを徹底さすために張る掲示板なんかもやはり必要なわけですよ。だから,それは一つの運動の一環としても,やっぱりそういうことを設置することが自主性に任せて町内に任しときゃえんじゃということにはならんでしょ。だから,そのことをお聞きしてるんです。ですから,もう一回ちょっときっちりした答弁をお願いします。 それからもう1点は,今のスピーカーの関係です。これもね,必要なんですよ,町内にとっては。実際問題,ある町内もあるでしょう,ある町内いうのは設置してる町内も。だから,全額市でつくれとは言いません,今のところ。だから,町内もそれはそれなりのことをやります。しかし,それに市も援助するということで前向きな回答をぜひお願いいたします。 以上で私の再々質問を終わらせていただきますので,どうか市長,また公室長,建設局長も答弁されるかもしれませんけども,前向きな答弁をよろしく,特に公室長,よろしくお願いします。 ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。 ◎総務局長(槌田邦夫君) さわやかキャンペーン運動の所管でございます。今の議員さんの御提示では,今の交通安全対策課ではなかなか手が回らないではないかというような御指摘だったろうと思うわけです。 今交通の基本計画については企画の方で担当しておるというようなこともあるし,また以前企画課の方でかなりこの運動の展開の初期のときには担当しておったというようなこともございます。そういうことで,私どもとすれば企画課,交通安全対策課ということでいろいろ双方とも検討をしてまいりまして,いずれかの所管にさしてまいりたいというふうに思います。 以上です。 ◎市長公室長(山本俊介君) 再々質問でございますけれども,町内会には大変平素からお世話になっておりまして,町内会の掲示板,あるいは拡声器の設置についてでございますけれども,市民的に全市的に取り組むということがなかなかできないということから一部で負担金につい補助をしてはどうかという御質問でございますが,いろいろ問題がございますが,検討してみたいと思いますんで,どうぞよろしくお願いします。 ○議長(花岡薫君) 次は,順序に従いまして吉田君。   〔20番吉田政司君登壇,拍手〕 ◆20番(吉田政司君) 最後になりますが,簡潔に行いたいと思います。早速入らせていただきます。 四苦八苦という言葉があります。あの問題で随分四苦八苦したと,いわゆる4つの苦しみと8つの苦しみと,要するに苦労をしたとか苦しかったという言葉がありますが,この語源は古い話といいますか,釈迦が涅槃行で説いた,そういう古事に基づいた,いわゆる生老病死,生きる,老いる,病む,死ぬの4つの苦しみに,さらにもう四つ加えて八苦としましてですね,人間の根源的な苦しみ,悩みということを表現した言葉であります。 ちなみに,もう少し詳しく解説してみますと,この生老病死というのは,いわゆる生,生まれる苦しみ,いわゆる生きる苦しみ,この厳しいこの娑婆世界へ生まれてくる自体が苦の始まりであるという意味でしょうか。次に,老,これは老いる苦しみ。これはそのとおりであります。そしてまた,病い,病,病む苦しみ。そして最後は,死ぬ,死ぬ苦しみ。これをいわゆる四苦といいます。 さらに,この4つにですね,もう4つありまして,この一つは愛別離苦といいまして,愛する者と別れ,離れる苦しみ。それから,怨憎会苦といいまして,怨み,憎んでいる者と会う苦しみ。それから3つ目が,求不得苦といいまして,求めて得られずと,不得と書いて求不得苦,そういった苦しみ。要するに,欲しいものが手に入らない苦しみ。そして最後は,これ五陰盛苦。ちょっと難しいんで詳しくは避けますけども,簡単にいいますと,五感など肉体とか精神的な両面にわたるこの生きる生命活動が盛んながゆえにという苦しみで,これはまた割愛いたしますけども。こういったものを加えて四苦八苦ということで説かれております。 これは要するにもういとしい者と別れる苦しみとか,また嫌な人間と会う苦しみとか,求めて得られない苦しみとか,要するに人の苦しみというものは古今東西,また昔から変わっていないということを言うために申し上げたわけであります。 そして,現在寿命がですね,40年,50年,ああ昔,かつてですね,人間の寿命が40年,50年という時代にはそうでもなかったわけですけども,医学が発達してきて非常に寿命が延びてまいりました。先ほど市長も人生80年と言われてましたけども,逆にそういうふうに寿命が延びてきますと,そういった老いの苦しみを克服してきてるわけでありますけども,今度はそれが逆に病める苦しみになってきている。こういった皮肉を思うわけであります。ともかく人間であればもう万人がてすね,もう元気で長生きしたいというのが,要するに万人の願いであるということであります。 健康といいますと,今や現代を考えるキーワードになっていると思います。私の年齢にいたしましても,いわゆる厄年に当たりますので,同級生との間の相言葉は,とにかくことしは元気でいこうと,これが日常のあいさつになってるわけであります。しかしまた一方,こういった健康の問題というのは大切なのは頭の中ではわかっておるわけでありますけれども,元気で動いているときにはなかなか気づかないものでありまして,私自身も3年ほど前に少し体を壊しまして,そのときに改めて健康のありがたさというものをしみじみと感じた経験があります。そして,こうやっていろいろこう健康とか病気の問題というものが自分の問題ということになってきたときには,他人のアドバイスというものがどんどん入ってまいります。そういうときには,本当にいろんな人がいろんなアドバイスをしてくれますけれども,例えばダイエットのいろんな方法が今雑誌も載ってます。また,腰が悪い,腰痛なんかも最近ふえてますけども,はりがいいとかきゅうがいいとかいろいろありますけども,これも全部個別的な問題でありまして,なかなかそういった問題が各個人に合うか合わないかということは難しい問題でもあります。要するに,こういった典型的な自分らしさといいますか,多様性といいますか,そういった問題になってきてます。 そして次に,老人医療などの問題でありますけども,先ほど申し上げました老いの苦しみ,また病の苦しみが合わさったものでありますけれども,こういったものも健康を害してからの施策,いわゆる後追いの施策の域を本質的には出ていないと思います,もちろん重要な問題ではありますけども。先ほど申し上げましたように,やはり元気で長生きすることが肝要であると,このように思います。そして,予算とか見ておりますと,数々の医療費,いろんなものがありますけれども,非常に伸びが順調といいますか,非常に突出して伸びておりまして,これは財政的な見地からも非常に問題になってきていると思います。 そういった意味で,やっと質問に入るわけでありますけれども,まず1点目は,この元気で長生きをするというためにですね,どんな,この元気で長生きをするということをどのように施策に,政策に反映しようとして考えておられるのか,まずお伺いします。 そして2点目は,現在我が市で行っているそういった事業,主なもので結構でありますので,挙げていただきたいと思います。 そして3番目は,その施策というものがこの医療費の適正化といいますか,そういった観点からいかなる効果が上がっているのかと,やりっ放し,先ほど言いっ放し,聞きっ放しでありましてけども,やりっ放しじゃなくして,どういう効果が上がっているのかと,こういったことをお聞きしたいと思います。 とにかく今市民ニーズが非常に多様化,それこそふえてきて増大してきておりまして,今議会でも一部テーマになっておりますけども,やはり効果のないもの,あいまいなものなどはとにかく精査して整理して,できるだけ有効なものに予算を使っていくと,こういう観点からお伺いしたいと思います。 さて次に,健康増進のために行政では何ができるかを考えてみますと,まずスポーツなどの振興,そのまた受け皿づくりというものが大切になってまいります。そしてまた,食品の安全性,いわゆる体に入る物,食べる物,口に入る物,こういったものも大事になってまいりまして,いわゆる添加物の問題とか,またこの場でも何回か質問さしていただきましたけども,いわゆる小児成人病の問題などは,こういった健康,子供の健康の問題になってまいると思います。 それから次にですね,健康づくりというものを個人が考えるときの援助というものも大事になってまいります。先ほど触れましたけれども,健康づくりといいますか,病気の問題は多分に個人的な多様性の問題がありまして,最大公約数的な考え方では対応がなかなか困難であります。それは福祉の問題とか教育の問題とかでこの場で取り上げたりしておりますけども,そういう問題でありまして,またこれは一方行政としても大変にかかわりが難しいところでもあろうかと思います。しかし,きめ細かな政策をしていく上で,今回取り上げていきたいと思います。 そういった意味で,まず最初に,受け皿としてのスポーツ施設ということで,大会用のサッカー,ちょっと無理があると思いますけども,そういった意味でまず大会用のサッカー場の創設をお願いしたいということをお聞きしたいとこであります。 スポーツ広場の確保ということは,前にも市民意識調査等を引用しまして大変市民の要望の多いものということで訴えてまいりました。現在も不十分と思いますけども,市の方も計画的に進めてきておられます。しかし,今回はそのスポーツ広場の中でも特に人気のふえてきておりますサッカー場についてお願いしたいと思います。 御存じのように,この5月からはJリーグが開幕するわけでありまして,最近大変にそのサッカー熱というものは高まってきております。スポーツ少年団等の登録状況を見てみましても,わずかこの3年間を見てみましても,もう4割近くサッカー人口,子供は伸びてきておりまして,一時のソフトボールと比べましてもソフトボールを抜く勢いの数になってきております。もちろん社会人の間でも岡山は大変サッカーが盛んなところでございます。その割にはサッカー場がないというのが一致した声でありまして,市の計画されている各地域へ万遍なくサッカー場をというものも当然取り組んでいただきたいわけでありますけれども,こういった時期でもありますので,いわゆるそういった大会を開いて人に集まってもらうという意味で,大きなものですね,もう6,000平米とかいうような大きなものをつくっていただいて,それは大会でありますから何チームも来るわけですから,できれば3面ぐらい一遍にできる,3面ついた,3面そろったそういうサッカー場,少なくとも2面以上,2面はつくっていただきたいと,こういった意味での大会用のサッカー場ということであります。 現在では当新田の広場が使われておりますけども,これもまだ狭いという,そういう声が非常に多いようです。また,駐車場等の問題もありますので,ぜひこういったブームでありますからブームに乗れというわけではありませんけれども,逆にこのブームをチャンスにしてこういったものを建設していただきたいと思います。 次は,水質保全ということについてお伺いします。 ちょっと言葉の表現が適切ではないかもしれませんけども,これは先ほど申し上げましたように,人間の口の中に入る物ということで,水も,水道の水も体に入るということで健康の面でお聞きしたいと思います。 今本議会でも既に,昨年12月に大幅に強化された厚生省の水道水水質基準に対応した水道行政を確保するための取り組みが取り上げられております。特に水道水源の確保による水質汚染のための立法化を国も急いでるわけであります。岡山市の場合も,本当においしい水であるわけですけれども,今回のこういった動き,またその後の有識者懇談会等の報告書を見るにつけましても,やはり水源,浄水場,水道管,受水槽といった一連の水というものを再点検をする必要が確かにあろうかと思います。12月を目指して水道局も鋭意対応をされてるわけでありますけども,やはりいつまでもこの岡山の水が全国でも本当においしい安全な水であるというためにも頑張っていただきたいと要望をしたいと思います。 今回はその水の問題でですね,いわゆるビル等にあります小さな受水タンクの維持管理ということをお伺いしたいと思います。 数年前になりますが,マンション等の受水槽に蛇とか小動物が入って非常に汚染されておったという,そういう記事が出て話題になったことがありますけれども,いわゆる現在水道法上規制のない10立方以下の受水槽の維持管理,これもそういったなかなか手が抜けている部分でありまして,こういったものをやはりおいしい水,安全な水ということの関係の中でぜひとも見直し,検討をしていただきたいと思います。 質問は,この現在の維持管理はどうなっているのかをお伺いいたします。 次には,最後の項になりますけれども,これは個別的な問題になりますけれども,いわゆるメディカルチェック制度の導入をということを提案したいと思います。 いわゆる健康に関する情報は現在あふれ返っておりまして,いざ自分がですね運動を始めたいと思っても,なかなか真剣に考えれば難しい問題であります。それは体力の違いとか病気の問題とかあるわけです。いわゆる最近情報誌でもたくさん年齢別のメニューとかいろんなものが載っておりますけれども,やはり多分に個別的になりますから,そのままそれを使わけにいかない。やはりきちっとお医者さんのチェックを受けないとかえって運動したために体を壊す場合もありますし,反対にやっても量が少なければ効果がない場合があるわけで,本格的な体力づくりをするためにはこういったものが常時できるように,そういった体制を整えていくべきであるということを訴えたいと思います。 ここでは,山口市の山口南総合センターで,現在山口大学と提携いたしまして,健康の維持増進の体力づくりを目的にしたトレーニング教室が既に開催されておりますので,それを御紹介をしてみたいと思います。 大体これが月に5回シリーズといいますか,月に5回ありまして,まず最初に保健婦さんによりまして問診,血圧測定,心電図,検尿などの検査を行います。次に,医師,お医者さんによりましていわゆるメディカルチェックというのを行うわけですけども,身体所見,運動負荷心電図,運動負荷中の血液測定等を行いまして,運動に耐えれるかどうかの可能性というものを判断してもらいます。そして,3段階に行きまして,体力測定,運動の処方せんを行い,いわゆる各自のレベルに合った運動量というものを提示,示すわけであります。ここは山口大学の運動生理学の専門の先生の指導のもとに行っております。 次に,運動の実際の実践指導は,これは厚生省のいわゆる健康運動指導士という方がいらっしゃいまして,このもとに行っていくわけです。そしてさらに,メディカルチェックの結果の高血圧,肥満等判定された方は,生活指導,栄養指導というものを行うとともに,医療機関を受診する必要があるときは,保健婦さんの指導があると,こうなっております。さらにその上,教室の終了後も一定の期間,1年間ぐらいはその運動の効果,また処方せんの修正等も丁寧になっていると,こういったことであります。これが1,500円でできると,こういったことを既にやっている地域があるわけです。健康増進トレーニング教室といいまして,中高年齢層を対象に実施されておりまして,ぜひともこういったものをですね,岡山市も取り入れていただきたいと,こういうふうに訴えたいわけであります。 今いろんな福祉制度というものが整っておりまして,それは先ほど申し上げましたように,医療にしても福祉にしてもある面では後追い的な角度の問題であります。そういったものが完璧にですね整った,そういった岡山市ができ上がったとしてもですね,そのときに実は住んでいたらみんな病院ばっかりだったというんであれば,もう本末転倒であります。ぜひやはりこれから新しい福祉といいますか,そういったものを考えていく上で,こういった前向きなですね,健康づくりということにぜひ取り組んでいただきたいと,検討していただきたいと思います。 最後に,山崎,円山地区の雨水対策についてお伺いいたします。 最近は余り大雨が降っておりませんので,助かっているのですが,市内でもまだ浸水地区が何カ所かございます。昨年下水道の雨水の事業認可がおりた山崎,福泊,海吉地区も大変喜んでいるわけでありますが,さらに雨水対策により,より安全,安全して住めるようにしていただきたいと思います。 この場で何回かお伺いしておりますけれども,用排水路の整備等で随分よくなってきております。しかし,農業用のポンプではおのずから限界があります。さらに,円山地区などではいわゆる倉安川の改修工事の関連で大変難しいということも聞いております。現在市は汚水の早急な普及という至上命題を掲げて頑張っているわけでありますけれども,ぜひとも市民の生命と財産を守る雨水対策というものも大変重要な課題,特に浸水地区にとりましては深刻な課題でありますので,現在の状況での今後の見通しについてお伺いしたいと思います。 以上で質問を終わります。(拍手) ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 吉田議員の個人質問に対しまして御答弁申し上げますが,医療費の増大への対応ということで,健康で長生きをすることをどのように施策に反映しようとしているかと,健康対策の基本的な考え方についてのお尋ねでございます。 昭和53年に厚生省は,これまで個々の保健行政を総合体系化した国民の健康づくり対策を提唱しました。昭和63年には,アクティブ80ヘルスプランとして第2次国民の健康づくり施策が出されまして,本市も食事,運動,休養の3つの柱を中心にしたさまざまな健康づくり対策の推進に努力してきたところでございます。特に,高齢化社会の到来とともに,成人病の増加,要介護老人の増加が考えられる中で,乳幼児期から生涯を通じての健康づくりの推進,健康づくりの基盤整備,さらには健康づくりの啓発,普及活動を基本的な視点として取り組んでいるところでございます。 次に,メディカルチェック制度を取り入れる予定はという御質問でございますが,先ほどともちょっと重複しますが,健康づくり対策の3本柱である食事と運動と休養の中で,運動の分野がおくれております。国の積極的な指導を受けて本市でも来年度から運動普及員の養成講座の計画や国の健康増進実践指導者講習会に初めて職員を派遣するなど,運動普及に力を入れる予定でございます。 また,ことし5月オープン予定のふれあいセンターに,健康チェックコーナーを設置しまして,市民が気軽にみずからの体力測定や健康チェックを実施することによって,健康づくりへの関心を高めるための諸事業を計画しているところでございます。 例示として挙げられました山口市のセンターの例がございますが,医師等の専門家による個個の健康状態に合わせた運動量の指導,実践までのシステムにはなっておりませんが,今後ともその,先ほどの議員が引用されましたものもよく検討しまして,今後本当に後追いのですね,施策づくりじゃなくて,本当に結果として医療費が減るというような意味でですね,前向き,先取りのですね,健康対策に今後とも積極的に対応してまいりたいと考えております。 ◎衛生局長(芝野浩和君) 医療費の増大への対応に関しまして2点御答弁申し上げます。 まず,健康づくり対策の実施している主な事業はとのお尋ねでございます。 生涯を通じての健康づくりの推進としては,1つは健康診査,健康相談,健康教育,予防接種などの母子保健対策でございます。 2つ目は,老人保健法に基づく健康診査,健康相談,機能訓練,訪問指導や栄養歯科指導事業などの成人,老人保健対策でございます。 さらに,健康づくりの地域への啓発普及活動をよりきめ細かく浸透させるための愛育委員,栄養委員などのヘルスボランティアの育成などが主な健康づくり対策でございます。 次に,健康づくり対策の効果と今後の課題はとのお尋ねでございます。 健康づくり事業の効果をどう評価していくかは行政として重要な課題ではございますが,数的には評価を示すことは大変困難でございます。個人一人一人の健康に対する意識を高め,それが日常的な生活の中で行動を変容し,実践をされ,その結果が数年後に有病率,死亡率等に間接的に出てくるものでございまして,人口規模の大きい岡山市においては,医療費適正化までにはなかなか波及効果があらわれにくく,短絡的には評価できないと考えております。しかし,年々の健康診査受診率のアップや健康教育,健康相談への参加者の増加,母乳栄養児の比率が高いことなどから,市民の健康への関心は高くなってきていると推測され,これらのことから一定の評価をしているところでございます。今後はグリーンライフ岡山の創造の中にも掲げておりますように,総合的な健康対策の推進に向けて評価も含めまして積極的に取り組んでまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 ◎下水道局長(大嶋吉雄君) 山崎,円山地区の雨水対策はどうなっているかの御質問にお答えいたします。 下水道計画は,汚水計画と雨水計画とからなり,原則として雨水の排水区域と汚水の処理区域とが一致することが望ましいことになっております。 御指摘の山崎,円山地区につきましては,汚水計画についてのみ平成3年12月26日都市計画決定,平成4年8月20日下水道事業認可を受け,本年度から緊急下水道整備特定事業として汚水整備に着手しております。 また,雨水排除については,汚水計画とは別個に協議を重ねた結果,最近になってようやく百間川へ雨水放流することについて河川管理者から放流の内諾を得たところでございます。今後その他の管理者及び関係機関とも鋭意協議を行い,雨水排除施設の事業化が図れるよう努めてまいります。 以上でございます。 ◎水道事業管理者(黒田智昭君) 受水タンクの維持管理はどうなっているかという御質問にお答えいたします。 受水タンクやそれ以下の給水施設,それからそれに対する水質管理は,水道法の責任区分といたしまして,所有者または使用者の責任において行うことになっております。受水タンク以下の維持管理の法的規制につきましては,容量が10立方メートルを超えるものについては簡易専用管路といたしまして水道法の適用を受け,また床面積が3,000平方メートル以上のビルにおける施設はビル管理法の適用を受けております。10立方メートル以下のものにつきましては,法の規制の対象外となっておりますが,そのうちタンク容量が5トン,5立方メートルを超える小規模な施設につきましては,昭和60年4月から岡山県が設置者の遵守する事項として定めました小規模給水施設の指導要綱,要領によって管理の徹底を図るべく指導がなされておるところでございます。 しかしながら,今日管理不十分によります受水タンクの水質汚染が問題となっております。私ども飲料水の供給者といたしまして,受水タンクの管理のあり方について苦慮いたしておるところでございます。厚生省におきましても,平成4年度から実態調査に乗り出しまして,その対応に向けて積極的に現在取り組みが始められておるところでございます。 当局といたしましては,給水サービスとより安全な水を供給する施策の一つとして,平成2年度から3階建てまでの直圧給水方式を制度化させまして,受水タンクの設置数の減少を図りながら,維持管理につきましては所有者に対しまして給水した水の安全確保が図られるよう関係機関と協議しながら,これからもさらに努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) 大会ができるようなサッカー場の創設をというお尋ねでございます。 御指摘のように,Jリーグの開幕や少年サッカーの人気の高まり等でサッカー競技人口は年年増加をしておるということでございます。そうした中で,本市のサッカー場は岡山市スポーツ施設整備基本計画では,建設予定を含めて6カ所ございます。数の上では充足をしておるわけでございますが,現有施設が中心部に偏っておりまして,施設規模も十分であるとは申せません。 また,スポーツ振興の上からも将来的には各種大会等に使用できる規模のサッカー場を位置を考慮して整備する必要があるというふうに考えております。今後御指摘を踏まえ検討をしてまいりたいと考えますので,御理解をいただきたいと思います。 ○議長(花岡薫君) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。    午後2時59分散会...